雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

文章讀本

書きたいように書けない人は、読む事から始めればいい:ekken
書きたいように書けなくても、まず書いてみよう: 304 Not Modified
「書きたいように書くには、まず文章を読め」「書きたいように書くには、まず実践してみよ」

これはまさしく、文豪によるクラシックな文章読本(例: 文章読本 (中公文庫) 文章読本 (中公文庫))が指南していたことではないでしょうか。で、それに対するリアクションが「お説ごもっとも、そりゃそうだけどさあ」。
谷崎や三島はもちろん、えっけんさんもまなめさんも文章が上手だから説得力がある*1。で、実際にやってみて挫折する。
これを実践してメキメキ文章が上達する人は、もともと文章読本や上のエントリのようなアドバイスがなくても上達するもの。しかし、このやり方では駄目だあと取り残される人が大量にいるから「ああでもないこうでもない」と今に至るまで『文章術業界』が隆盛なのだと思います。業界の繁栄ぶりは以下でも確認できます。それぞれのやり方が合っているかどうかは別にして。

文章読本さん江

文章読本さん江

もとは、 ブログ文章術 米光一成|Excite エキサイト ブックス あたりからの議論です。この「文章術」がどこへ転がるのか、異論反論含めて面白いので追いかけています。
私が議論に付け加えられることはないんですが、ちょっと違和感というか既視感があったので。
もちろん、読んだり書いたりは重要です。でも、それだけで上達する人ばかりではない。そういう人たちはどうすればいいの? あきらめるの? というところから今の文章術はスタートしているんじゃないでしょうか。特にブログなどが一般的になり、文章を発表することの障壁が恐ろしく低くなってしまった現在は、求められる文章修行もまた違うと思うのです。

*1:当たり前ですが、文章の下手な人が書く文章術なんて誰も読みません