トミーズ雅が語ったボクシング
- ボクシングは採点スポーツである。
- 採点基準は、簡単に言うと「ダウンしたら10対8」「2回ダウンしてKO寸前の状態なら10対7」「互角に見えても、どちらかを有利として10対9(マストシステム)」
- そして「互角に見えたら、場内の歓声などに引きずられて地元選手に10対9をつけがちである(ホームタウン・ディシジョンの元)」これを12ラウンド積み上げる。
- このルールの元では、地元選手が1回ダウンして8対10をつけられても、互角に見えたラウンドが2つあったら「結果としてはイーブン」になる。それがいいとか悪いとかじゃなくて、そういうルール。
- ネットでのアンケートで「亀田負け」と思う人が多い結果になるのは、1回のダウンと11回の明らかな劣勢が強い印象に残っていたからだろう。それで「あれでなんで勝つんや」となる。しかし、この2回では採点上3ポイント差しかつかない。つまり、他の3ラウンドで亀田が取り返せばこの差はなくなるものだ。繰り返すがそういうルールだ。
しかしながら
- 3人のジャッジの判定は、南米(パナマ)のジャッジはランダエータ、中立地域(フランス)のジャッジは亀田に軍配を上げた。あとアジア(韓国)のジャッジが、最終回他の2人が「10対9でランダエータ」としたラウンドをこの人だけ「10対9で亀田」とつけた。このおかげで115-113で亀田となった。もしこの人が2人と同じく「ランダエタのラウンド」と判断していたら、114-114となり三者三様引き分けとなっていた。さて最終ラウンドの前にこのジャッジの元になんかあったのかなかったんか、俺は知らんしこれ以上は言わん(笑)。
雅の意見としては
- マストシステムである限りこのようなことは起こりうる。「10対9.5」という採点を導入すべきではないか。またどんなにラウンドで差がついても3点しか差がつかない。ここも考えるべきではないか。
- あの試合がケンカだったら、完全に亀田の負け。だが、これはルールがあるボクシングなんや。
- 亀田興毅はライトフライ級に階級を落として、明らかに減量の影響が出ていた。本来のフライ級で、本調子でチャンピオンに挑戦する姿なら見たい。
私の理解
- 「地元有利」はボクシングではルール化されている。
- 「ボコボコにやられてダウン寸前」でも「ほぼ互角」でも「10-9」という結果には変わりない。
- これだけ騒がれるのは、要するにいろんな人が試合を見ていたから。
- 「誰が見てもこの試合は…」という言い方は、どう見ても印象操作ぽい。
- それにしても雅はシロートへの説明の仕方がうまい。これが本当かどうかはともかく、納得しちゃったではないか。
*1:TBS系列です