「やりとりは以下の通り」シリーズは続くのか(首相官邸vsマスコミ)
安倍首相への取材回数をめぐって対立する官邸と内閣記者会。それへのあてつけかどうか、朝日が首相と記者達の一問一答を口調まで含めて再現するという記事を続けて出している。失礼ながらなんとも抱腹なやりとりで、これが取材縮小への報復、あるいはいつぞやの意趣返しなのだとしたら何ともおもろい。趣味が悪いと言えばそうだが。官邸側も、正確に再現している限りは文句言えないだろうし。
「あのー」連発はいかにも格好悪いので、というか一国のリーダーともあろう人物がこういう言葉遣いなのはなんとも耐え難いので、世耕補佐官は田中角栄の「まァそのー」のようなオリジナルフレーズを早急に開発する必要があるだろう。
10月3日、北朝鮮の核問題で。
北朝鮮の核実験声明に関する安倍首相と記者団の3日のやりとりは次の通り。
――北朝鮮が核実験を行うという声明を発したが日本政府としてどう対応するか。
塩崎官房長官に対して状況を分析をするように指示をいたしました。また、今、米国に向かっている小池安全保障担当補佐官に対しまして、ハドリー安全保障担当補佐官と情報、意見の交換をするよう指示いたしました。
――現時点で核実験を行う可能性はどの程度だと思うか。
それは、まだわかりません。えー、可能性についても、これから分析をするように、官房長官に指示をしました。
――核実験を行えば、追加して制裁を行うことになるのか。
あのー、核実験を行えば、国際社会全体で厳しい対応を取ることになるだろうと思います。
――中韓と会談する際には両国とこの問題について話し合うか。
あのー、訪中、訪韓は調整をまだ行っている段階だが、訪問ということになれば、それぞれ両国関係の将来、あるいは北朝鮮を含めた地域の状況、また平和をどう維持をしていくかということについて、意見交換をしていくことになると思います。
10月2日、首相取材について。(昨日 id:gyogyo6:20061003:p2 の再掲)
この問題に関する安倍首相と記者団との2日のやりとりは以下の通り。
――官邸は今日、ぶら下がり取材について1日1回にすると内閣記者会に通告しました。1日2回の質問の機会は必要ないとお考えでしょうか。
「毎日こうしてカメラの前で、必ず国民のみなさまにお話をしていきたいと思います。官房長官も2回会見をしているのではないでしょうか」
――2回を1回に減らされた理由は何ですか。
「あのう、毎日こうして国民の目の前でしっかりとお話をさせていただくということは続けていきたいと思います」
――総理、2回を1回にされた理由は。
「あのう、それは職務との関係もございます」