雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

三洋電機

父が教師だったこともあり我が家には割と早いうちからワープロ専用機なるものがあった。機種は三洋電機の "Sanword" というものだった。フロッピーディスクなどの外部記憶装置がなく、内部記憶も8ページ分程度という、本当に初期のものだ。当時シェアが高かったのはシャープの「書院」であるとか東芝の「Rupo」、NECの「文豪」などで、サンワード(何も考えてない命名だな)などマイナーもいいところだったが、これが案外とすぐれものだったのである。2行×10文字表示の「大画面」で、4行20文字の縮小表示モードでもきちんと入力できる。いや一文字がドットで表現されるレイアウトモードでも入力できる(何を打っているかはもちろん分からないが)。元素記号のような小さな文字も簡単に入る。操作も直感的で使いやすい。当時としては変換もそれなりに賢かったし、印字は友達が持っていたパソコン(MZ-2000とかそういうやつ)のプリンタよりも遥かに美しく、文化祭のチラシ作りによく駆り出されていた。
そんなわけで私の三洋に対するイメージは、高級感や派手さはまるでないけれども、案外しっかりした製品を作る会社というものだった。もちろん当時と今の三洋は全く違う。どうなるんでしょうねこれから。