雷電のチチ日記

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メモ

6者協議について今週の月曜日だかに朝日の船橋洋一が書いていたことが面白かったのでメモ。

北京であった韓国の外交官はこんな感想を漏らした。
「最初は、みんな拉致被害者に同情した。しかし、日本政府は6者協議のどの会議でも、毎回、同じことを言う。だから、本省への電報でも、日本の主席代表の発言の分は『前回と同じ、拉致問題に集中、目新しいもの皆無』とだけ送る」
このほど来日したキッシンジャー元米国務長官は、日本政府要人に「拉致問題の解決は何か。その定義を教えてほしい」とただしたが、さっぱり要領を得なかったという。果たして、日本政府はその回答を持っているのかどうか。

こんなことを言ってはなんだが、安倍政権であるうちは「解決」することはないんじゃなかろうか。安倍さんは拉致問題で首相の座についたようなものだから、つまり拉致問題がなくなったら自分が首相を務める理由はなくなってしまう妙な意識があるんじゃないかな。解決を引き延ばして「毅然とした態度」をいつまでも取り続けるのが、政権の戦略ではないかとさえ思えてしまう。出口は果たして見えているのだろうかと。
もうひとつこんなの。

日本国内には「6者協議で、日本は袖にされ、孤立させられているという感情が広がっている」と米政府高官は見る。(…)実際のところ、日本は誰にも孤立させられていない。孤立させられていると感じるこわ張った孤立感が日本に一国主義的解決の幻想と誘惑をもたらし、それへの傾斜が日本の孤立をもたらすのである。