雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

How are you

ちょっと前に日本の総理大臣をやっていた森喜朗という人がおりましてな。この人、図体はでかいんですが脳味噌は歴代の総理の中でも飛び抜けて小さいと評判で…、ま、今の総理も小ささでは負けておらんようですが、とにかくいらんことをポロポロ喋っては怒られておりました。
そんな森総理、ある時アメリカの大統領のクリントンさんと会うことになりまして。周りはまたいらんことを言うんではないかと気が気ではございません。しかも不慣れな英語です。そこで秘書が、総理に「こう言って下さい」とレクチャーというか振り付けに行ったのでございます。


「よろしいか総理、ややこしいことは仰って頂かなくて結構です。最初のあいさつだけ、マスコミどもに公開するのはここだけですので、この挨拶だけをやっていただければ十分でございます」
「まず総理、クリントンさんがやってきますとこう言って下さい。『ハウアーユー?(How are you?)』。これは日本語で『もうかりまっか』という意味です。そしたらクリントンさんはこう答えます」
「『ファイン、サンキュー。アンジュー?(Fine, thank you. And you?)』。日本語では『ぼちぼちでんな。おたくは?』です。日本語でもそうですけどこれは決まりですので必ずこう言います」
「そこで総理は笑って『ミートゥー!(Me too!)』と仰って下さい。『おかげさんで』という意味です。これだけです、これで終わりです。総理、わかっていただけましたか?『ハウアーユー』と『ミートゥー』、忘れずにお願いします」
総理は一生懸命覚えているようでございました。


さて本番の日。クリントン大統領が向こうから歩いてまいりました。総理はにこやかに出迎えて…、さすがの総理も緊張していたんでしょうな、『ハウアーユー』というところを間違えて『フーアーユー』と仰ったのでございます。
天下の米国大統領に向かって『あんた誰?(Who are you?)』と言ってしまったのです。そんなことを言われたことのないクリントンさんはびっくりしましたが、こちらは歴代大統領の中でも頭の回転の速さは一番と称えられた方でございます。大統領はこう考えました、「日本の総理大臣がこんなアホなことを言うわけがない」。
「きっとこれは何か高度なジョークなんだ、僕にはわからないけれど」「モリに恥をかかせてはいけない。ジョークにはジョークで返すのが外交上のマナーというものだ」
さすがはクリントンさんですな。そして大統領はとっさにこう返したのです。「アイム・ハズバンド・オブ・ヒラリー」。「あんた誰」だから『わたしはヒラリーの夫です』というわけですな。なかなかしゃれております。
そうしましたら森総理、はちきれんばかりの笑顔で、


『ミートゥー!』(私もですよ!)



はい、有名な話でした。
この前「英語らくご」というのを聞きにいって、そしたらこの話がマクラになっていた。日本語でやってくれた。こうやって再現するより実演の方がずっと面白かったけれども。

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