雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

「そういうことにしたいのですね」

黒岩彰氏といえばスピードスケートで世界的な実力者。引退後もコーチとして後進を育成していたが、松坂の西武入団にあたって彼の専属広報に転身、後に球団代表も務めた人物である。その彼が日刊ゲンダイで「大輔とライオンズの真実」という手記を連載している。先週金曜日のテーマは「裏金問題」。

うかつといえばうかつ、甘いと言えば甘いが、僕はプロ野球界に裏金があるとはまったく思っていなかった。少なくとも西武にはないと信じていた。(…)念のために球団内で問いただしたこともあるが、「ウチではやっていません」との返事が来た。それを信じきっていた。(…)僕に分からないようにしていたのは、「黒岩が知ったら実行委員会などの会議に自信を持って出席できなくなる」という当時の社長の配慮があったのかもしれない

にわかには信じがたい話である。

「代表、ここに印鑑お願いします」「何なんですか、これは?」「ともかく見ないで押してください」(…)今から考えればたしかにおかしいと思うことはあった。白い紙がかぶせられ、印鑑を押すところだけ空いている書類に、「印鑑を押してください」と頼まれたこともある。振り返ってみれば、そうした書類が裏金にかかわるものだったようだ

ちょっとちょっと。それはあからさまに怪しい。

もちろん、長い間そうした事実を知らされなかったとはいえ、取締役としての責務を考えれば、職務怠慢と批判されて当然だ

これは本当の話なんだろうか。「そういうことにしたいのですね」な感じもするが、黒岩氏は選手として野球には関わっていないから、ほんとうに知らなかった可能性もある。うーん分からない。知らされていなかった、気がつかなかったのなら、いったい何のための球団代表なのかと可哀想になる。
しかし「裏金」も「高校の特待生問題」も今年明るみになった事件なのに、世間はもう話題にもなりませんね。何が変わったわけでもなく。そんなもんですか。来月にはもう高校生ドラフト、「中田翔は全球団OK」とかそんな話ばっかりだ。