雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

取材してくださいよ新聞社なら

立て続けに気になる記事があった。

落合采配に玉木氏も激怒「中日新聞への寄稿やめる」
「報道番組、視聴率なしで」おちまさとさんが提案

産経MSNニュースの両記事の共通点は、どちらも「Webしか見ずに書かれた記事っぽい」ところである。ウェブ上の話題をすくい上げる(だけの)ニュースサイトというのはいろいろあるが、まさか新聞社がそういうことをするとは思わなかった。
上で話題になっている玉木正之おちまさとも、ウェブが主戦場の人ではない。テレビや新聞雑誌といったメディアに頻繁に登場する、マスコミ御用達の人だ。取材経験のある記者や、個人的に付き合いのある記者は産経の中に何人もいるだろう。彼らに電話の一本も入れて、もう一段掘り下げたコメントを取ってきてほしいのだ、新聞社なのだから。新聞社だからこそできることを、してほしいのだ。なぜその一手間をかけないのだろう。当事者への取材はあのJ-CASTだって一応やってるぞ*1
おちまさとの記事の方は他にも問題があって、やたらと「ブログからの引用」が多い(その割に引用元であるブログへのリンクはついていない。どこにあるんだ元記事は)。数えてみたら、引用部分が417文字、それ以外の部分は189文字しかなかった。全体の7割近くが引用、良く知らんが引用ルールを逸脱していないか。


「ウェブに重点を置くウェブ・ファースト」の結果がこういう記事の連発なのなら、ずいぶんつまらないなあと感じる。「議論を呼びそうだ」とか「ネットでも議論が沸騰している」なんて言葉で締めてる場合じゃないですよ。あなたたち新聞社でしょう? それとも産経って前からこんな調子だったっけ。

あー、というか

MSN産経ニュース というトピックスが産経MSN内にあるんだな。お手軽だな。他愛ない芸能ネタならそれでいいかも知れんけどね。新聞社の名前背負って中味がブログエントリーの紹介というのはちょっとなあ、何やってんのって感じ。

*1:その結果が「コメントは得られなかった」であることも多いが