雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

時事評論家・増田俊男氏

この人の「年中強気」ぶりが面白くて、2年前に日記に書いたことがある。

タイトルだけ見て微苦笑 - 雷電のチチ日記

「2002年日本経済バブル再来」 「2003年フセイン特需で日本は大復活する」 「2004年超円高大好況!」 「2005年超株高大景気」 「2006年大予測 史上最大の株価急騰がやってくる!」 「空前の内需拡大バブルが始まる! 増田俊男の2007年大予測 」といった著書のタイトルを見ているだけでも面白い。
だいたい景気は良くなるか悪くなるかの二択、株価も上がるか下がるかの二択であるから、ずっと「今年は景気は上向く!株価は大暴騰!」と言い続けていたらいつかそのうち当たるのである。でもそれを「見事的中」というのはどうかと思うし、かなりトンデモに足を突っ込んでいるのは確かだ。しかし投資(投機)の世界では、この人に限らずこういう極端な言説*1は特段珍しいものではなく、大いに流通しているのがすごいところである。どこかに需要があるのだろう。
ただ、彼はその裏でいろいろ怪しげな投資話もやっていたようで、こちらは笑ってられないな。

時事評論家・増田俊男氏、16億集め破たん…投資家告訴へ (YOMIURI ONLINE)
「200億円集めて未返済」時事評論家を投資者ら告発(asahi.com)金額が一桁違うけど?

ニュース検索してみたら、最近の産経に書評(?)が掲載されていた。
【週末読む、観る】『またもやジャパン・アズ・ナンバー1の時代がやってくる』増田俊男著(徳間書店・1575円) 日本経済にとって最良の年
またもやすごいタイトルだ。この記事というか紹介文を書いているのは版元の徳間の人なので、半分広告みたいなものだが。

中国のバブル崩壊も当面ありえないと増田氏は断言する。なぜなら無限のインフラ整備がこれから始まるからだ。この中国の経済成長を軸に日本は大繁栄の時代を迎える。暗い年明けとは打って変わって、20年は円と日本経済にとって最良の年になりそうである。

(^^)…。この「断言」に酔う人がいるのかなあ。中身読んだことないけど、どんな風に書かれているのかちょっと興味を持ってしまった。いかんいかん。

*1:「経済が崩壊するぞするぞ」と主張し続けて彼の逆を張っているのが浅井隆