雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

映画を観るにふさわしい場所

全然関係ないところに脊髄反射…

YouTubeエヴァンゲリオンを見て『エヴァを見た』と思うなよと言いたい。テレビのでっかい画面で見る描線の動きがYouTubeで分かるのか。日本はアニメ先進国だが、アニメや漫画を見る作法がなっていない!」(島本さん)

作り手を“やる気”にさせる著作権とは――島本和彦氏など語る (1/3) - ITmedia ニュース

そうなんだ。島本和彦の言うようなオタクぽい視線だけではない。もともと「映画」として作られた映像作品は映画館の大きいスクリーンで観られるように作られているのであって、YouTubeはおろか「大画面テレビ」でさえも視るには不向きなんである。…ということを黒澤映画「七人の侍」を劇場で見たときに痛感した。あれは「何インチ」という単位で測られるシステムで観るものではない。もひとつ例を挙げればジブリのアニメ「もののけ姫」に人間よりもでかい山犬モロというのが出てくるが、(この映画はモロに限らずやたらと図体の大きいけものが出てくるが)これにしたって自分よりも遥かに大きいサイズの犬の姿をスクリーンで見せ付けられてるといないとでは、映画(映像)への評価もずいぶん変わるというものである。*1
まあ、みんながみんなテレビクラスの大きさ(あるいはYouTubeクラスの大きさ?)で見るようになったらそのサイズ映えするコンテンツの製作が主流になるのだろうけど、それはそれでつまらんなあと思うのであった。

*1:しかし「じゃあ今どこの映画館で『七人の侍』を観られるんだ」と尋ねられたら困る