雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

こどもちゃれんじ流

こどもちゃれんじ | しまじろうと一緒に豊かな体験を
ベネッセ「こどもちゃれんじ」からのダイレクトメールは、どこで調べるのか子供が産まれた直後から届けられる。「ああ、この子も現代資本主義社会の一員になったのだ」としみじみする瞬間である。

この小学校入学前までの講座は、「こどものための講座」というよりは、「子育てをする親のための講座」だなあと思う。進研ゼミで育った親世代なら引っかかるだろうという狙いがよくわかるなあ。自分もその世代(中学講座ちょっとやってました)だから。

うちの餓鬼は春から幼稚園年長組なので、今の時期はここぞとばかりにDM攻撃である。勧誘マンガも「特に準備させてなかったおにいちゃんには小学校に入ってちょっとかわいそうな目をさせてしまって、だから…」などと不安感満載で迫ってる。「ワークブックのみほん」は子供も楽しそうにやってていいのだが、なんか電子機器の見本(紙製)はちょっと困る。ひとしきり遊ばせた後、「ほんものはもっとすごいよ!」「きみもほんものをもらおう!」なんて書いてあってですね、その後の対応がいろいろとね、困るのです。

「○○様がおすまいの××市では、同年代のお子様の4人に1人が会員です」なーんて書いてある。商売順調でよいですね。と思うがちょっと考え直す。ということはだ、4人に1人の会員宅には毎月教材が届き、残り4人に3人の家には勧誘DMが毎月(そう毎月!)送られている勘定だ。年長さんの教材は月額1,680円だそうだけど、そこにはこの非会員へ毎月送っているDMのコストも含まれていると考えれば、なかなか複雑だなと思う(まあこの手の商売はほとんどがこういうモデルだろうけど)。

勧誘まんがのパターン

お母さん、自分の子供がこのままでいいのか心配→幼稚園の同じ組のお友達がしっかりしているのに感心する→その子のお母さんに相談→「そうねえ、実はね…」→私も考えてみよう→ちょうどしまじろうからDMが来てるよ→「ねえ、やってみる?」「やるやる!」→すぐに教材が来ました→目を輝かせて取り組む子供→(ここで教材の説明がひとしきり)→わが子は見違えるようになりました。小学校入学が楽しみです。おわり

というのが定例のパターンで。このフォーマットに従ってストーリーが進むのだが、出来不出来というのはやはりある。昨日届いたやつは、中盤で教材の説明がだらだら続き、ちょっと間延びしていまいちだった。その前に来たのは最後の結末も冒頭のエピソードが伏線になっていてなかなか良かった。って、なにを真面目に評価してるんだ。
あと、「おとうさん」の影が薄いですね。入会を決めたお母さんに「おう、いいんじゃないか、僕も賛成だよ」と言うくらいの役回りしか与えられていない。というか、影の薄いお父さんの家庭にこういう「こどもちゃれんじ」が入ってくるのかも。