雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

段取り

イラク特措法テロ特措法を延長できずに自衛隊が一時撤退すると、日本は国際社会からの信用を失う」
「日銀総裁が一時空席になると、国際金融界からの信認が失墜する」
「短期間のうちにガソリン税率が下がったり上がったりすると、市民生活にパニックが起こる」

と、よく言われていた。そんなに大変なことが起きるのなら、事態回避のために政府はあの手この手で努力をするのかと思いきや、直前まで特に何かしたようにも思えない。「大変だ大変だ」と言うばかりだったような。

イラクテロ特措法→前の首相が党首会談を申し入れるも蹴られて総理辞任(と言っていた)。
日銀→野党が同意しそうもない人事を直前に提示して蹴られ、再提示でやはり同意できない人を示して蹴られ、空席。
ガソリン→「それ(ざんていぜいりつ)をすてるなんてとんでもない!」という発言はよく聞いたが、結局何をしたようにも見えない。


この段取りの悪さはなんだろうと思います。政府与党は何をしたいのだろう?(福田総理は逆に「民主党は何を考えているのか分からない」と困って見せていたけど)
もっとも「大変だどうしてくれる」と言っていたわりに「大変な事態」にはどうも至らなかったようで結果的に喜ばしい。イラクのほうは派遣が復活したようだし、日銀も今の副総裁を総裁にするようだ(最初からそうしとけばいいのに)。でも一度下がった税金を上げるのは何かと大変だと思うが…何か秘策でもあるのだろうか? と、3月に給油した時から23円下がったハイオクガソリンの伝票を見て考える。


ところで日銀総裁選人事をめぐっては、田中宇氏が少し前にすごい読みを披露していた。

 日本の政界では、日銀総裁人事をめぐって与野党が対立し、総裁が決まらず、金融の政策決定に支障が出そうな事態になっている。これはひょっとすると、日本に損をさせるアメリカからの要請を断るための芝居として、福田首相小沢民主党代表が事前に談合して演じていることではないかとも勘ぐれる。福田と小沢は、従来の日本の基本戦略である対米従属には未来がないと思っている点で意見が一致しており、日本を対米従属から引き剥がしていくための与野党大連立を、以前に画策している。

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な、なんだってー! それ絶対勘ぐりすぎです。でも政府の戦略のなさを考えると、こういう読みをする人だって出てくるのもいたしかたないところ。

でもアレだな、この読みよりは「政府の本命はうるさげな武藤氏じゃなくて最初から白川氏。でもいきなり白川氏というと序列だ何だと各所から反発が出るだろうから、まずは武藤氏を提示して民主党に蹴らせて、ナントカ氏(すまん忘れた)を提示して蹴らせて、『じゃあ仕方がない』と白川氏をまんまと総裁つけたのだ」という説のがオモロイな。