雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

日本とキューバ

JMMでの連載『村上龍、金融経済の専門家たちに聞く』のバックナンバーはウェブで読めるが、毎週村上龍が書く「編集長から(寄稿家のみなさんへ)」というコラムはなぜか収録されない。昨年11月17日付けのものが面白かったので採集。*1
話題は、村上龍がキューバのミュージシャンを招聘したときのもの。公演後の打ち上げパーティで。

だいたい音楽ネタや恋愛ネタ(含む下ネタ)がおもな話題になります。キューバには「慰謝料」という概念と制度がないので、離婚はごく普通のことで、そのたびに子どもを作るので少子化とは無縁だそうです。ちなみに医療と教育は完全に無料(年金システムについては聞くのを忘れました)なので、安心して子供が産めるということでした。日本の産科・周産期医療が危機に瀕しているという話をしたら、どうしてこんな金持ちの国でそんなことが起こるんだと理解してもらえませんでした。

日本に住む人間とキューバに住む人間と、あるいは日本の医者とキューバの医者と、どちらが総体的にみて幸福なのかはよくわからない。でも日本の外にいる人から「どうしてこんな金持ちの国でそんなことが起こるんだ」と尋ねられたら、自分にもやはり答えようがない。ゲバラに聞いてみたい。

*1:これを思い出したきっかけは、3日前の日記にもらった[http://d.hatena.ne.jp/gyogyo6/20090121/arabia#c1232681055:title=コメント]でした。(ありがとうございます)