雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

何を今更? という話

麻生首相が「私は郵政民営化に反対だった」と言ったということが波紋を広げている。私は「何を今さら?」と思った。というのも、去年9月18日の日記で引用している坂本衛の日録メモを読んでいたからだ。再録。

09-02
竹中平蔵と田原の対談本(アスコム刊)は、9月中に出ます。竹中平蔵は、小泉政権の麻生太郎がきわめて古いタイプの政治家で、郵政民営化に対する最大の抵抗勢力の一人であったことを、最後に耳打ちされた麻生の捨てゼリフ(本邦初公開!)まで明かして証言しています。繰り返しますが、国民は郵政民営化選挙で小泉自民党に300議席を与えたのであって、抵抗勢力に300議席を与えるつもりはなかった。福田康夫が辞めて、麻生太郎が首相になると思われていますが、抵抗勢力排除を謳った選挙で獲得した多数議席によって抵抗勢力が権力を握るのは、おかしい。おかしいでしょう? 現行憲法には、そのことを阻《はば》む規定はないから、国民やマスメディアが「おかしい。ただちに総選挙をせよ」と圧力をかけていくしかありません

日録メモ風の更新情報 坂本衛 09-02

で、その坂本は今回の事態に何を書いているかというと…

02-06
麻生太郎が「郵政民営化には反対だった」と。それに対し菅直人が「郵政選挙で当選した議員によって総理に選ばれており、自分自身の正統性を自ら否定した」と。麻生太郎が首相になったときに当サイト当欄に書いてあることを、いまさら首相が言い、野党が批判し、それを新聞・テレビが伝える。私がまとめた竹中平蔵田原総一朗の対談本(2008年10月刊)にもハッキリ書いてある話。遅い! 遅すぎる! 小泉チルドレンとかいう連中は、国会議員としての自らの全存在が首相によって否定されたわけだが、何も言わず、抗議するでもないとは……

日録メモ風の更新情報 坂本衛|MAMO's

なんか自慢してます(笑)。対談本というのはこれのこと↓

ズバリ!先読み 日本経済 改革停止、日本が危ない!

ズバリ!先読み 日本経済 改革停止、日本が危ない!


「捨て台詞」が何かを読みたくて週末に大阪梅田の紀伊国屋に行ってみたが置いてなかった。竹中平蔵の本自体、今や売れ線じゃないからかなあ。
で麻生氏を自民党総裁に選んだのは05年の郵政選挙で当選してきた代議士たち、自民党の政治家であれば麻生氏がどのような考えでいる(いた)かは当然承知のはず、それで2008年の総裁選で当選させたということは、そのへんは手打ちが出来ていると思っていたのだが、いったいどうなっているのであろうか。