雷電のチチ日記

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阪神なんば線、もうすぐ開通

西九条から近鉄難波までを結ぶ路線。昭和40年代に計画があったが途中で頓挫したもの、40年ぶりに開通する。
工事がはじまる前に、この路線予定地を歩いたことがある。安治川トンネル*1とかあってなかなか面白かった。

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(左側に見えるのがエレベータの入り口。中央のシャッターが下りているところは、今は使われていない車用のエレベータ。右上に見えているのが建設中のなんば線)
しかし地上を歩いてみると、やはり線路が通らなかった影響は大きかったのだなと思わされた。都心にしてはなかなかの寂れ具合である。工事頓挫の原因が、沿線住民の反対によるものというのもちょっと皮肉だ。これから発展していくのだろうか。
(この寂れ具合を逆手にとって観光資源にしようという企画もあるけれど)

阪神なんば線 - ホーム

昨年の秋に京阪電車中之島線(天満橋-中之島)が運行開始し、そして今年3月に阪神なんば線(西九条-近鉄難波)が開業する。
なぜこの時期に立て続けに大阪の中心部で新線なのかというと、実は幻の2008大阪五輪がらみだったという話を聞いたことがある。五輪開催のためには市内交通ネットワークの整備が必須であるということから、渋る事業者(京阪と阪神)の尻をたたき、補助金の投入も決定したという説。両社が着工を表明したのが、2008年大会開催地が決定される2001年のIOC総会直前だった。もしも大阪で五輪開催となっていれば、突貫工事で大会までに開業させていたのだろう。
どこまで本当かは知らないが、結果としてオリンピックは来なかったけど線路だけは完成し、交通インフラが整備されたというわけである。なかなか興味深い説だ。

*1:安治川の下流は船が行き来するため、普通の橋を架けられない。そのため橋の代わりに川底にトンネルを掘って、入り口からエレベータで降りていくようにしてある