雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

「国営マンガ喫茶」という言葉はどうかと思うけれど

国立メディア芸術総合センター(仮称)」がそもそも必要かどうかと聞かれたら作ればいいんじゃないのと思う、のだが、予算がついた顛末がこう報じられているのを読むと、今回のはなんだかなあ、しっかり精査してほしいなという気がする。「マンガのような議論で決まった「アニメの殿堂」噴飯裏側」、審議会の議事録を紹介した記事である。ただしソースは日刊ゲンダイ。内容をどれだけ信じるかはあなた次第(笑)。

4月21日、文化庁5階の特別会議室。ここで開かれた「メディア芸術の国際的な拠点の整備に関する検討会」は役人のこんな説明から始まった。
「メディア芸術の拠点について1年間、ヒアリング、議論を重ねてきましたが、早期の建設は難しいと説明してきました。これが状況が変わりました。経済危機対策の中でメディア芸術の国際的な拠点を盛り込む検討が行われています。ついてはヒアリングではなく具体的な報告をしていただきたく、まとめの案を作成しました」
この審議会は昨年8月スタートした。この役人が言うように、当初は総合センターの建設なんて非現実的とみられていたのだが、いきなり方針が変わったのである。これにはメンバーもア然。

エラー

メンバーの発言

ポケモン代表の石原恒和委員「我々の検討の結果でこれが決まったのではないとは思うのですけれども……」
ぴあ総研代表の林和男委員「急に決まって棚からぼたもちみたいな気が私もしているんですけれども……」
青木保文化庁長官「こういう予算が急につくというのもあれですけど、こういう機会というのは、まず今後50年は来ないでしょうね。100年は来ないかもしれませんね」
浜野保樹東大教授・座長「メディア芸術に貢献された手塚先生とか、ゲームのミヤモトさん(注…任天堂の宮本専務のことと思われる)に遺言であそこに寄付しろとか書いておいてもらうとかね」(「運営費は足りるのか」という疑問について)

最後に民主党議員のコメントが載っていて、恐らくこの人が議事録を提供したのだろうと思う。なんだか、やれやれだ。
なお、文化庁によるこの日の検討会の公式な報告書は以下で読めるのでご参考まで。
「メディア芸術の国際的な拠点の整備について(報告)」 (PDF)

で、

補正予算というのは十何兆円という規模なのだが、こういうノリで決まっていた(とされるもの)は他にもあるんだろうか?