ごみ屋敷の処理
某所で読んだたとえが面白かったのでメモ。
今のこの国は、ワイドショーなんかで時折出てくる「ごみ屋敷」状態だと思いねえ。
で、さすがにこれではダメなので、なんとかしようというわけだ。
ゴミ屋敷に住んでいる住人は言う、「このような状態にしてしまったことは率直に反省する。責任を持って掃除します。それが責任力」
一方、隣家の住民はこう主張する、「掃除するったって、この状態になるまで悪化させたアンタがきれいに掃除なんてできるわけないじゃないか。アナタは出て行ったほうがいい、私が代わりに片付けたげるから任せなさい」
屋敷の住人は反論する、「何を言う、このゴミの状態は私が一番知っているのだ。うかつに手をつけたら必要なものまで捨ててしまうかもしれないし、床板を踏み抜いてしまうかも知れない。家が壊れたらどうすんだ。だいいちアンタ、これまで掃除した経験なんてないだろう」
隣家の住民「ロクに掃除できなかったくせに何を言う」
…………さて、どちらに任せるべきか。というのが今回の選挙だ、というのだが、そんな段階は過ぎてしまってどうやらもう隣家の住民が掃除することになりそうなので、これからは隣家さんに「ああしてこうして、これはしないで、これは残しといて」とどんどん注文を出していくのが大事だと思います。
新聞社・通信社系の調査はひとまずこれで出終わりか。あとは「最終盤情勢」が投票日直前に出そう。なお産経=FNNも24日に調査の結果を記事にしているが、予測議席数は出していない。→25日付で記事になった。再掲もあれなのでこちらに追加。若干自民党が多めの予想だが、ここまで来ると誤差の範囲と言っていいかも知れない。
媒体 | 自民 | 民主 | 調査日 | 備考 | 記事URL |
---|---|---|---|---|---|
解散前 | 300 | 115 | - | - | - |
8/20朝日 | 半減以下 | 300台うかがう | 8/18-19 | 150選挙区調査 | 記事 |
8/21読売 | 激減 | 300超える | 8/18-20 | - | 記事 |
8/21日経 | 100弱〜 | 300超〜 | 8/18-20 | 「当選圏」数 | 記事 |
8/22毎日 | 68-108 | 318-330 | 8/19-21 | - | 記事 |
8/23共同 | 100台前半 | 300超える | 8/20-22 | - | 記事 |
8/24時事 | 100前後 | 300超える | 8/21-23 | - | 記事 |
8/25産経 | 130程度 | 300確保 | 8/20-23 | - | 記事 |
予測の目的
こういう「当落予想」は、世論の動向を数字で表すのが目的じゃなくて、文字通り誰が当選するかを当てるのが目的だ。統計的な調査はもちろん基礎として重要だろうが、そこから「A候補を支持すると答えながら投票所に行かない人」「世論調査以上に出てくるB候補への組織票」「適当に答えてるだけの人」といった要素を加味した上での「A候補が優勢」という判断なのだろう。
競馬で、直前追い切りタイムのいい順に本命・対抗と印を打っていっても的中する確率は恐らく低いし、そんな人の予想を載せた新聞は売れない。そういうものでしょう。