怪文書に頼る自民党候補者の心理と、有権者の黒い欲望

どの調査でも自分が民主党候補に大きくリードされているという現実を見て、茫然自失、どうしてよいか分からなくなっているのだ。今のままだと落選は確実という恐怖。だとすれば、何もしないで落ちるより、万に一つの大逆転の可能性を求めて何でもやってやれ、何でもばらまいてやれ、という状態ではなかろうか。
そう考えると、面妖な怪文書もたちまちいとおしくなってくるではないか。選挙区は300しかないので、万に一つの可能性ではとうてい届かない。いやいやしかし候補者の必死の姿にほだされる人もいるかも知れない。
だが…

４年前の刺客と同じように、有権者は残酷だ。自民党の偉い人が苦しんだり泣いたりするのが見たいんだ。

朝日新聞デジタル：どんなコンテンツをお探しですか？

こんなことを言う新聞記者もいる。「報道ステーション」にもしょっちゅう出ているあの人だ。
そうだ残酷なのだ。酒井法子の転落を報じるニュースを楽しみ、チャンネルを変えるとそこには「支持は増している」と強がる総理大臣が映っているのだ、あたかも次のターゲットのように。有権者は「これが民主党の本性！」というパンフレットを眺めて、ニヤニヤしているのだ。それはあたかも、mixiとかで悪事の告白をしてしまった人を追い込んでいくような感覚だ。いや一般人と違って権力を持った政治家だ、ワクワク感は比較にならない。
そして、8月30日の20時にテレビをつけるのだ。その日その時の番組表(関西地区)はこんなだ。

• NHK 19:55 衆院選2009開票速報
• MBS 19:57 乱！総選挙2009
• ABC 19:56 選挙ステーション2009
• KTV 19:58 FNNスーパー選挙2009審判の日
• YTV 16:59 愛は地球を救う「START! 一歩を踏み出そう」
• TVO 19:57 TXN総選挙特番　ニッポン戦略会議
• SUN 19:56 プロ野球リレー中継　阪神対巨人(試合終了まで放送)
• NHKE 20:00 日曜美術館「緑とおにぎりとアートの里」

私はどの局にチャンネルを合わすだろうか。

本当は(あわてて追記)

本当は自民党の広報もこんなことしたくないんだよ。でも、「このままだと大敗」の情勢で、てんぱった上層部から「何でもいいからアクションを起こせ！」と言われて仕方なくやってるんだよ。そうでしょ。そうだと言ってよ。
（以上、"jimin.or.jp"からご訪問があったため、あわてて追記。ご健闘をお祈り申し上げます！）