雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

麻生(前)首相の本当の功績

鳩山内閣が発足してほぼ1週間というところで、早くもいろんな政策や提言が出てきていて、へーやるなという印象である。もちろん、ダム建設の見直しや金融など各方面で摩擦も起きてはいるが、この程度はあって当然のものだと思う。
それもこれも、ひとえに麻生前首相が解散をずっと引き延ばしていたおかげだろう。去年の今頃に解散するのと比べて、1年も準備期間を余計に取ることができたのだから。もしも去年秋に解散して政権交代が起きたとしたら? 作り込み不足の政策、統制の取れない新人議員たちの言動に幻滅するか、あるいは「とりあえず当面は前政権の政策を引き継いで」なんて方針でさらに幻滅するか、なにより小沢首相(あのタイミングで政権交代なら小沢首相のはずだ)の顔に幻滅しまくるか、どれかになった可能性が高い。
もちろん麻生さんだけではなく、2年前の参院選以降解散を先送りしてきた3人の首相たちのチームプレイと言えるかも知れない。参院選から数えれば準備期間は2年もあったんだなあ。後世の歴史家がこの時代をしるすときには、実績として「末期自公政権は政権交代を前に解散時期を先送りし、次期政権に十分な準備期間を与えた」とたたえることになるのかも知れない。
それにしても谷垣さんは大変だ。