雷電のチチ日記

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まだこれは、マシな方じゃないかと思う

愛煙家おじいさん登場、児童誌が販売中止に : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE
児童誌に喫煙場面が描かれていた。あるお医者さんが文句を言った。出版社は「配慮に欠けた」として回収を決めた。という話。
いや、これは非常にわかりやすい。むしろこういう規制の入り方がよくわかって感謝したいくらいだ。恐らく、このような抗議を受けないように、出版社は事前にもっと厳しい自主規制を導入しているだろうからだ。どこまでが良くて何が良くない、と出版社が考えているか私には分からない。結果としてのアウトプットから推測するのみである。
この文句を言ったお医者さんは、図らずも事業仕分けの「仕分け人」みたいな役回りになった。ようわからんところで予算がついたりつかなかったりしていたプロセスを、「事業仕分け」は公開の場所で議論することで白日の下にさらした。たばこに文句を付けたお医者さんもそうだ。何が良くて何が良くないと誰がどこで決めているのか、明らかにしてくれた。分からないまま「まあナニですよ、今のご時世タバコはまずいんじゃないすかね」と、見えない場所で自主規制されるより、ずっとわかりやすい。見せないようにと決めているのは誰なのか。「シャーロック・ホームズが改変される」などという的外れな心配よりも、もっと憂うべきことがある。
(このお医者さんが抗議する必要すらない作品がほとんどである。これはどういう意味か)