雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

「目撃情報」の怪

DNAデータベースに誤情報、別人に逮捕状 神奈川県警(asahi.com)
誤ったDNA情報をもとに、事件とは全く無関係の人の逮捕状を取ってしまったというこのニュース自体とんでもない事件であるが、私が引っかかったのはそこではない。

DNA型が一致したとして神奈川県警が今年初め、容疑者として逮捕状と家宅捜索令状を取った男性が、実際は事件とは無関係の別人と判明していたことが捜査関係者への取材でわかった。警察庁が管理するDNA型データベースに誤った情報が登録されていた。

えー、これが概要だが気になるのはこの一節。

同署はこの結果や目撃情報などをもとに、窃盗容疑で男性の逮捕状と家宅捜索令状を取得。自宅を捜索したが、男性が容疑を否認し続けたため逮捕はせずに署へ任意同行を求めた。

事件とは何の関わりもない人に逮捕状を出したのだが、その根拠がDNA鑑定と「目撃情報」だそうである。いったい、誰がどこでなにを目撃したんだろうか? DNA情報の間違いも怖いが、ありえない「目撃情報」があることじたいが怖い。
間違えられた人は、過去に逮捕歴があったそうである(だからDNAを警察に取られている)。「前科者」という先入観が、ありもしない「目撃情報」を作り出したのだろうかと、背筋が寒くなる。
「DNAが一致してんだよ。目撃者だっているんだよ。いいかげん認めたらどうだ?」なんて取り調べで迫ったのかな。こんなこと言われたら、全く身に覚えがなくても自白してしまいそうだ。怖い怖い。