雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

私はあの審判のことをどれだけ知っているのか?

いやはや、ひどい審判である…? だがちょっと待ってほしい。

英紙テレグラフはまた、「ラリオンダ氏には同様の過去があった」という特集記事を組み、6年前のW杯南米予選のブラジル−コロンビア戦でも、ブラジルFWアドリアーノが放ったシュートがバーにあたって真下のゴールラインを越えたが、主審のラリオンダ氏はゴールを認めなかったと報じた
ラリオンダ氏はあまりに多くの退場者を出すことから、ウルグアイでは「レッドカード・ラリオンダ」と呼ばれていることを紹介。さらに「奇妙なことにプライベート動物園を持っている」とも報じた
11年前に国際審判となって以来、数々の疑惑の判定を行ってきたという。2000年には1試合に5つのPKを与えたほか、03年には1試合に6人の選手を退場処分にしたこともあり、これまで主審を務めた140試合で94枚のレッドカードを出しているという
02年にはウルグアイサッカー連盟から6カ月の試合出場停止処分を受けているが、処分理由は明らかにされていない

【W杯】大誤審のウルグアイ人審判、ハーフタイムにビデオで確認し「オーマイゴッド」

その他いろいろ。いやートンデモ審判ですね。…だから待て。我々はこのウルグアイ人の審判の仕事ぶりをどれほど知っている?
彼はいつもどれほど正確なジャッジをしているのか(していないのか、)ちゃんと見ている人はほとんどいない。そして完璧な審判など世界中にほとんど存在しない。誰でも何かしら愉快なエピソードを持ってたり、サポーターから恨まれたりしているものだ。その「変な話」ばっかりを集めて「彼はこんなにトンデモない審判なんですよ!」と印象づけるのを、我々は「印象操作」「偏向報道」と呼んでいたのではないか?
もちろん、誤審されたイングランド人が腹いせに彼の過去をほじくりかえして非難する気持ちはよくわかる。でも、そんなのに部外者までが乗せられてしまうのは、あまり賢明な態度とは言えない。これは、報道をどう読み解いて理解するかという問題である。
「あの審判は昨夜のゲームで明らかなミスジャッジを犯した。今後この大会で審判をすることは恐らくないだろう」それだけの話。