雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

「孔子平和賞」は伝わりにくい高度な批評…と思えなくもなくもなくもない

ノーベル平和賞は受賞する人物によって、大きな物議をかもすことがある。今年の劉暁波氏には中国が猛反発し、対抗してか何なのか「孔子平和賞」なんて賞を作ってしまった。
中国の意図とは無関係に、こういう試みは大変興味深い。たとえばアカデミー賞に対するラジー賞のようなもので、「ノーベル平和賞の価値ってどれほどのもんなんだ?」という問題提起を我々につきつける意図が見えたら面白い…と思ったのだがどうもそうではないようで。
そんなわけで「孔子平和賞」は来年のイグ・ノーベル賞間違いなしだが、世界各国で「プラトン平和賞」「ナポレオン平和賞」「カダフィ平和賞」「ノーベル飴平和賞」「パチンコ平和賞」なんかどんどん作って相対化すればいいと思うよ。中国の姿勢は全く支持しないが、ノーベル賞の選考委員会の基準が絶対というわけでもない。
ただ、「ノーベル平和賞がなんぼのもんよ」と言うのはいいが、それを「今年」「中国が」やるのはどうにも格好悪い。

あと授賞式に欠席の件

今年は18カ国が欠席して「異例のこと」だそうだが、過去には何カ国くらいが欠席しているのか、最近10年くらいでいいからまとめた資料はどこかにないかな。価値観の合わない国々はあちこちにあると思うので。

訂正

うろ覚えで書いたが19カ国らしい。すみません。出席国は44カ国だそうだが、ドタキャンやその逆もあるだろうから「まあこんなもん」と思ってたらいいのかな。