勉強してみました
例えば共産党は今回の選挙で、あの低投票率の中で、小選挙区で470万票(前回比172万票増)、比例区で369万票(12万票増)も取っている。172万票増えるって凄いことだよ。これは311以降の脱原発運動を通して、共産党を評価し始めた人たちの票が大部分だと思われる。
2012-12-21 15:30:52 via web
@bcxxx 小選挙区で共産党の票が増えたのは、前回立候補者を絞っていた(今回はほぼ全選挙区に擁立)影響の方が大きいのではと思います。
2012-12-21 15:39:48 via twicli to @bcxxx
@gyogyo6 あの…基本的に仕組みをわかってらっしゃらない気が。
2012-12-21 15:41:35 via web to @gyogyo6
@gyogyo6 小選挙区について理解してください。
2012-12-21 15:43:41 via web to @gyogyo6
@bcxxxさんに「理解してください」と言われたんで、調べてみました。数字は主にWikipediaを見ながら書いてますが、間違いがあれば指摘してください。
前回2009年の総選挙では共産党は約半数の152選挙区にしか候補者を立てておらず、それで297万票を得ています。
前回は、約半数の選挙区で共産党の候補者に投票すること自体できなかった。今回は299選挙区に候補者を擁立し470万票を取ってます。もちろん反原発の姿勢への評価もあると思いますが、小選挙区で得票数が増えた主な原因は候補者数の増加だと考えました。
なお前々回(2005年)の選挙では275選挙区で493万票、その前(2003)が300選挙区で483万票を得ていましたから、ほぼ今回並みかと思います。
比例区ですが、共産党が言っている「12万票増」というのは2010年参院選挙の比例区得票数に比べての増加です。この時の選挙区での得票数は425万票で、参院の選挙区は小選挙区制じゃないから純粋に比べることはできませんが共産党は沖縄以外の選挙区に一人ずつ候補者を立てているので条件はほぼ同じ、ここから比べると45万票の増加。
なので、bcxxxさんが書かれた「選挙区では172万票も増えた、比例区では12万票増だった」というのはちょっと比較の対象が違っていて、「(2年前の参院選と比べると)選挙区で45万票増えた、でも比例区は12万票の増にとどまった。前回総選挙とは条件が違いすぎるので比較できない」とするべきじゃないかと思います。
なお投票率を全然考慮に入れていませんが、共産党の支持者は「堅い支持」の人が多いと思うので得票数は投票率にあまり左右されないと考えて無視しています。
私は選挙ウォッチャーでも共産党ウォッチャーでもないので、増減理由の詳細などは全然分析できませんが、とりあえず数字を整理してみました。
理由はどうあれ、(小)選挙区での得票の増加が比例区での増加に結びつかなかったという指摘には同感です。
まとめ
選挙 | 選挙区立候補数 | 選挙区得票 | 比例区得票 | 獲得議席 |
---|---|---|---|---|
2012衆 | 299/300 | 470万 | 368万 | 8 |
2010参 | - | 425万 | 356万 | 3 |
2009衆 | 152/300 | 297万 | 494万 | 9 |
2007参 | - | 516万 | 440万 | 3 |
2005衆 | 275/300 | 493万 | 491万 | 9 |
2004参 | - | 552万 | 436万 | 4 |
2003衆 | 300/300 | 483万 | 458万 | 9 |