雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

サービスゲーム

10月4日のヤクルト阪神戦(神宮)は、スタジアムに「宮本慎也引退試合」とでかでかと看板が出る特別な試合だった。観衆30966人超満員。ショートで先発した宮本選手をねぎらうムードに包まれた試合は、阪神が先制しヤクルトがバレンティンの記録更新60号HRで追いつくというこちらもいい展開。
このゲームを大阪のラジオ局が中継していたが、解説の安藤統男(御年74歳阪神OB)がもう本音で喋っていたのが非常に面白かった。
この試合は宮本引退試合だが、阪神にとってもCSに向けた大事な調整試合。「打順をいじったりしてますけど、CSに向けての覇気や首脳陣の工夫というものが感じられませんね。僕たちOBからすると、『これで準備は万全に整ってるんだな?』と言いたいですよ」と軽いジャブ。
そして「もう両チームとも順位は確定してますし、今日の阪神サービスゲームなんでしょ(ヤクルトに花を持たせるという意味)。こういう試合にね、若い投手を登板させる*1のはあまり感心しませんね。彼らは打たれたらやっぱりショックじゃないですか」おお、空気を読めということか。「安藤とか久保田とか、ベテラン投手がいるじゃないですか」具体的な名前まで出てきた! さすがに「打ちやすいコースに投げてこい」なんてことは言いません。
若手投手が踏ん張り試合は延長戦へ。延長10回、阪神は満塁のチャンス。代打は、これも今年で引退が決まっている桧山。「阪神に勝つ気があるのならここは西岡でしょうけどね。今日は勝たなくていいので桧山でいいんです」もうぶっちゃけすぎである。阪神は勝ち越しのチャンスを逃し、ヤクルトファンは大いに盛り上がった。そして11回裏、宮本最後の打席で左翼にあわやの大飛球、これは素直にホメてました。
なお試合は延長12回に阪神がエラーで勝ち越し、玉置松田の若手が空気を読まずに無失点リレー、松田にプロ入り初勝利がついた。ヤクルトに花を持たせることには失敗してしまいましたが、そんなこととは関係なくいい試合でした。

おまけ

バレンティンの60号HR、ラジオの実況アナは「打った瞬間はファーストライナーか、ジャンプすれば届くかと思われた打球がそのままグイグイ伸びてライトスタンドに突き刺さりました!」と叫んでいたがあとから映像で見るとさすがにそんなことはなかった<ファーストライナー。でも現場ではそのように見えたんでしょう。

おまけx2

上にも出てきた延長10回表、ヤクルトの投手山本の投じたすっぽ抜けがアタマ近くに行って危険球退場となったが、打者の清水は死球で一塁へ歩いた。「危険球ですが…、当たってはいませんよね」「当たってません、よけてましたもんね」実況席も、警告試合の宣告でしょうとは言っていたが退場+打者が死球までは予想していなかったようだ。当たってなくてもデッドボールってことはあるんですかね。

おまけx3

この翌日に甲子園で阪神巨人戦、今度は桧山の引退試合。観衆47046人超満員。巨人がリードしていたが8回裏に3ランとエラー3つが絡まって逆転。9回表、巨人も満塁として再逆転のチャンス。ここで打者は前の回にエラー2つやらかした立岡。打席に向かう前に原監督に呼ばれてましたが、さて何とアドバイスされてたんでしょうね…。(結果は一ゴロで試合終了)

おまけx4

しかし引退試合、セレモニーをやってもらえる選手は幸せである。ほとんどの選手はそんなセレモニーもないままユニフォームを脱ぐ。

おまけx5

サービスゲームといってもSEGAのことではない。

*1:先発メッセンジャーをリリーフした玉置