雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

書店の店員さんはやはりかっこいい

ジュンク堂の絵本売り場にて、私の同居人。
「………、って内容の本を探してるんだけど、あんた知らん?」「ごめん知らん。店員さんに聞いてみたら?」
というわけで書棚の整理をしていた店員さんにおそるおそる声をかける。
「あのーすみません。ちょっと絵本を探してるんですけどタイトルを忘れてしまって…。」
「どのような内容か、憶えておられますか?」
「えっとですね、海外の翻訳本で、ちょっと大人向けで絵よりも字の方が多い感じです。戦争中なんですけど、クリスマスの日に一日だけ休戦しましたという話だったと思うんですけど」
その女性店員さんの眼鏡の奥がキラーンと光り(ったような気がした)、
「そこまで具体的に教えていただければたぶん探せると思います。少々お待ちいただけますか」
いくらも待たないうちに
「これでしょうか? ご確認ください」
目の前の棚にささっている本を取り出し、手渡してくれる店員。

世界で一番の贈りもの

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  • 作者: マイケルモーパーゴ,マイケルフォアマン,Michael Morpurgo,Michael Foreman,佐藤見果夢
  • 出版社/メーカー: 評論社
  • 発売日: 2005/11
  • メディア: 単行本
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「ああ、これですこれです!ありがとうございました」
「では」
再び書棚の整理作業に戻るジュンク堂三宮本店の店員さん。かっこいいぜ。


もう20年以上前になるか、同じく「アニメ作家のミヤザキハヤオって人(当時はまだこう言わないと通じない可能性あり)が描いた画集? みたいなやつで、いい感じの古民家みたいなのがたくさん載ってる本、何でしたっけ」と聞いて一発で

トトロの住む家 増補改訂版

トトロの住む家 増補改訂版

これが出てきて「すげえや、この本屋は何でもすぐに出てくる!」と感動して以来、三宮のジュンク堂店員さんの検索能力を信頼申し上げている。今でも変わらず保っていられるのは素晴らしいことだと思う。

とはいえ

実はさっきの本は、グーグルで「クリスマス休戦 絵本」で検索すると一発で答えが出てしまう。上のトトロ家本のエピソードはグーグル登場以前、どころかインターネット自体が一般的でなかった頃のものだ。
現代の店員さんの知識がグーグル様やアマゾンと張り合うのは大変だと思うが、それでも自分は「お探しの本はこれでしょうか」と手渡してくれる感触が好きだ。


見つかった本は子供へのクリスマスプレゼントに。