雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

「支払い名人」を解除した

JCBカード「支払い名人」という支払い方法があって、私はこれに登録していた。これは何かといえば要するにカードの払いを「自動リボ払い」にすることである。原則として「一括払い」という選択肢がなくなりすべてリボ扱いになる。結構やばい香りがする、悪魔のようなシステムである。取扱注意。JCBに限らず似たような仕組みのあるカードは多い。

ただし、毎月の支払額を利用額よりも高く設定しておき、翌月に残高を繰り越さないようにすると、一括払いと実質同じになる。(たとえば: 毎月5万円ほど利用する人が支払額を20万円にあらかじめ設定しておけば、たまたま高い買い物をしたとしてもまず繰り越すことはなく、金利は発生しない)*1

カード会社の説明ページでは「今月支払いが苦しいなと思ったら、支払額を下げて翌月に繰り越すことができます」などと書いてあるがこれはカード会員にとってリボ地獄への第一歩なのでやめたほうがよい。逆にカード会社の狙いは、恐らくこれだ。


リボを利用する気がない人にとっては別にメリットも何もないのだが、この支払い方法を選ぶとキャンペーンの当選確率が上がったりする微妙な優遇があった。*2。そんなこんなで、カード会社からの電話の勧誘がきっかけで登録していたんですけど。
「絶対リボなんかに手を出さないぞ」という自制心と、「でも優遇だけは受けたいぞ」という欲を合わせ持った人はこれを選ぶとよい。あんまりメリットないなと思ったらさっさと解除すること。

というわけで「あんまりメリットないな」と思った私はこのたび解除しました(デメリットも特になかったけど、まあ気分もスッキリするので)。リスクをよく認識しての利用が大事。私は登録期間中、手数料という名の利息は発生しませんでした。
ここで「知らない間にリボの残高がxx万円も積み上がっていた!」なんてことになってたらブログのネタにもなったのでしょうけど、幸か不幸かそんなことはなかった。


これに限らず、カード会社が「リボ払いを利用したらポイント優遇します/年会費無料にします」みたいなキャンペーンをするのはそれだけリボが会社にとっておいしい商品だから(逆に利用者にとっては…???)ということを心に留めましょう。「自制心のない人は利用すべきでなく、自制心がある人はそもそも利用しないだろう仕組み」がなぜ存在するのかをよく考えよう。
私は勧めません。

おまけ

リボ払いの何がヤバイの? と疑問に思う人は、「google:リボ払い+地獄」で検索けんさくぅ。
そもそもリボ払いとは何? という人はこの記事がいいかも
実は危険な「リボ払い」。リボ払い利用の問題点 | Money Lifehack

なお

なんでも、アメリカではクレジットカードはリボ払いが主流なのだそうだ。どうりでカード破産する人が日本よりも格段に多いわけである。リボの手数料(利息)がカード会社の大きな収益源であり、これが多い分加盟店から徴収する手数料(日本のカード会社の主収益源)を低率に抑えることができ、加盟店が増えてカード利用が増えておカネが回って経済が大きくなってまたカード利用が増えて、でも破産する人が以下略、というサイクルらしい。資本主義的には、こちらが正しいのであろうか、よくわからない。


つづき

続編です。
gyogyo6.hatenablog.com
「支払い名人に登録してくれたら5,400円あげる」というキャンペーンがあって。要するに、カード会社にとってはそれだけ払ってでも登録させる値打ちがあるオイシイ制度ってことだなー。

*1:ただし、カード会社によっては翌月に全額払っても支払日までの利息が発生するような規定になっているところもあり、この場合はまったくおすすめできない

*2:あとショッピングガード保険も付帯する。もっとも、私のカードには最初からこの保険がついてたのであまり関係ない