雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

「戸籍謄本コピーしますね。」と言われたら

↓このへんのおはなしです↓



かつての運転免許証には「本籍」が記載されていた。これは本人確認には必要のない、かつセンシティブな「個人情報」で、これをそのままコピーして保管しておくことは非常に問題があった。なので、「一緒に乗せてコピーすると本籍欄だけ隠せるようにくり抜かれた型紙」なんて道具もあったはずだ。

現在のICチップ搭載運転免許証には、本籍欄がない*1。だから、免許証上にある情報は「名前」「住所」「生年月日」それから「顔写真」くらいである。個人情報の確認には必要十分であり、逆に拒否する理由がないのだが、どうなのだろう。
免許証のコピーで得られる情報と、免許証提示を求められた申込書・契約書に自分で書く個人情報が一緒なら、「個人情報が漏れちゃう」心配はコピーされようがされまいが一緒なんじゃないか。

もちろん免許証の情報には「免許証番号」「免許の種類」「優良ドライバーか否か」なんてのもあるが、これは(保険の契約などを除けば)かなりどうでもいいものだ。「いや現代を生きる市民はあらゆる個人情報の漏洩に注意を配り情報武装する必要が」という意見もあるだろうがそれは。あと免許証番号は法律で記録が義務づけられている手続きもあるらしい(上記リンクの3番目参照)。



かつて私は携帯電話屋に「戸籍謄本」のコピーを取られたことがある。
家族(義母)と携帯電話の家族割を申し込んだとき、母と自分の苗字が違っていておまけに住んでいる住所も違うので、親子である証明が必要と言われて戸籍謄本の登場となったのである。確かに親子の証明は戸籍ぐらいでしかできないだろうから仕方ないのだが戸籍謄本は免許証と比較にならないほどの個人情報の塊で、そんなモノが携帯屋の元にあるなんて状態はかなり抵抗感があった。だから「ホントにコピー取るの?」「すぐに捨ててよ?」「すぐは無理なのね。規定の手続きが終わったらちゃんと破棄してね」と何度も念押ししたけれども、あの携帯ショップはきちんと取扱いできているだろうか、ちょっと気にはなる。
ただこれは情報取扱業者として携帯屋が信用できるかの問題であり、たとえばこれを求められたのが信託銀行とかであれば別に文句も言わずコピーを渡していたろうとは思う。

*1:ただし、印字されていないだけでICチップには本籍が記録されているらしい