雷電のチチ日記

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「「初詣で」新しき伝統」

初詣の歴史を皆知らない - mmpoloの日記 と同じネタが5日土曜日の朝日夕刊にあった。参考までにコピペしておく。大阪本社版夕刊文化面「ニッポンの面(おもて) 其の壱」

…「これぞ日本の伝統文化」と感じる人も多いだろう。だが「初詣で」が広まったのは、20世紀になってからなのだという。
京都大人文科学研究所の高木博志准教授(日本文化史)によると、江戸時代は元日に出歩かず、「恵方」(縁起の良い方角)から来る神を家で静かに迎える地方が多かった。「初寅」など、各寺社の祭日に参拝する習慣もあった。
一方、宮中には、天皇が元日に神々に五穀豊穣と天下太平を祈る「四方拝」という神事があった。明治維新以降、まず官公庁や学校がこれに連動して元日に儀式を行うようになる。恵方参りも元日に行く人が増える。さらに関西では、各鉄道会社が沿線の寺社を「今年の恵方」とバラバラに宣伝し始め、「恵方」の意味が失われていった。こうして、国家神道で高く格付けされた「官幣社」に参拝者が集中、元旦の「初詣で」が一般化した。
「つまり『初詣で』は、都市への集住や核家族化で地域の旧習が忘れられたこと、鉄道網の発達で家族連れの行楽が広まったことで現れた、非常に近代的で都市的な習慣なんです」と高木さんは説明する。…

(大阪版の文化面、しかも連載企画のため、asahi.comには多分上がらないと思うので)