雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

証券会社は投資家に「破滅体験集」の閲覧を義務づけてはどうか

先週から今週にかけて、株(特に信用取引)で火傷をしたという個人投資家の声がかなりあった。中には火傷で済まない人もいたようだ。
株取引は自己責任であるからして、結果は受け入れている人が多い。しかし、証券会社はこのことでどれだけリスクについて説明していたのだろうか。信用取引を使えば手持ち資金以上の取引ができる、そのメリットは強調していたけれども。
もちろん「約款をよく読め」と言われ、「損失を被るリスクがあります」と必ずクギを刺される。しかし「損失を被った人はこうなるかも知れませんよ」という『その後の物語』までは教えてくれない。


ここで思い出すのは運転免許の更新時に受ける交通安全講習である。悲惨な事故現場写真をこれでもかと見せつけられ、受講者に注意を促している。あれと同じことを、証券会社も行ってはどうだろうか。株で大損こいた人の末路を、小説調でもまんがでもビデオでもアニメでも何でもいい、最悪のケースを強制的に見せて、最後まで見た人だけに口座開設を認める、と。それなりの「覚悟」を顧客に持ってもらうのである。「あなたがこれから足を踏み入れようとする世界は、失敗したらこうなるかもよ」。幸いというか悲しいことにというか、事例には事欠かないので。投資家教育としてはそれなりに効果があるのではないか。

体験集を見たり読んだ人の多くは「自分に限ってこんなことにはならない」と思うかも知れない。しかし交通事故写真だって大抵の人は「自分は事故なんか起こさない」と思って見ているものだよね。