雷電のチチ日記

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キヨスク閉店

首都圏のキヨスク、3分の1が臨時休業…リストラ補充失敗
首都圏のキオスク、3分の1休業――Suica導入の意外な影響
不本意な記事を書かれたJRが下の記事で反論しているようにも読める。
id:gotanda6 さんが これによって雑誌の売れ行きは下がっているのか? と下の記事にブクマコメントしているのを見て、前にこんな記事を読んでたことを思い出した。フランスでは、キヨスクが1店舗減るとそこで売られていた新聞の3割は他のキヨスクで買われることなく消滅してしまうという。少なくともタブロイド夕刊紙なんかは、よく買っている店がなくなってホームの反対側の店まで行かないとダメ、となると買う気にならないな。リンク先の「日刊リウイチ」は日記スタイルなので、少々長いが引用します。

【2月15日】 気が付くとそこいらじゅうのJR東日本の駅で売店の「キヨスク」が閉鎖されている。船橋駅だと各駅停車のホームにあった東船橋寄りの見せがシャッターをおろしてしばらく閉鎖ってアナウンスがされているけどそれがいつ開くかって見通しはまるでなし。西船橋だとコンコースの船橋寄りにあった店が閉鎖されていたりして乗換時にちょっと新聞でも買おうと思うとわざわざ中央改札口の方まで歩いていっては、行列する人たちの後ろに回って買わなくちゃいけない。おまけに最近はポスレジが導入された関係で昔だったらざくっと暗算で出ていた料金が1つ1つをリーダーに当てているもんだから会計が遅い遅い。馴れないおばちゃんたちが扱うものだから更に遅くなって行列はいきおい長くなる。

 そりゃあ経営する側にとってみれば在庫をどんと置いてまで人のあんまり来ない店を開いておくのは効率が悪く、1つにまとめた方が売り子の数も減らせてコストダウンが図れるって考えをもって店を集約して回っているんだろー。ポスレジの導入だって売れ行きを管理できるようにして効率化を図る上で必要なことで、なおかつICカードも使えるようになるんだから顧客利便も増すって考え方もあるけれどでも、カードを使う人より現金で支払う人の圧倒的に多い状況では計算の遅さで電車に乗り遅れそうになるって不便性の方が実は切実だったりする。そこに降りかかる店舗の相次ぐ閉鎖。歩けば1分とゆー場所にたとえ「キヨスク」があっても乗り換える時間を考えるとなかなかに利用しづらい。

 こーした一連の改革がもたらす影響って奴を、きっと大勢の利用客が感じているにも関わらずメディアが取り上げたって話をあんまり見ないのが個人的にはちょっと不思議。なるほど新聞雑誌を大量に販売してもらっている「キヨスク」のことを取り上げるのってなかなかにしんどいものがあるって想像もできるけれど、今起こっているのは自分たちの商品が置いて貰える場所が減り、見て貰える機会が減っているってゆー切実極まりない事態だったりする。電通の「電通報」が掲載していたフランスからのニュースによると「キヨスク」が1店減るとそこで売られていた新聞の3割は他の「キヨスク」で買われることなく消滅してしまうんだとか。(以下まだまだ続くが略)

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今年2月の日記より。ところで引用した日記を書いているリウイチ氏は現役の新聞記者である。上の読売やITMediaの記事の2カ月前にこういう考察を読んで、へーと思ったのだけど、リウイチ氏の意識は勤務先の紙面(経済専門紙である!)に反映されたりしたんだろうか。