雷電のチチ日記

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仕方ないことなのかなあ。

高校野球特待生問題。評論家の玉木正之氏が、「テレビ局が自分のところにコメント取りにくるのに全然放送で流されない」と嘆いたはる。

5月1日(火)夕方になってTBS『朝ズバッ!』の取材班がVTR取材に訪れる。テーマはもちろん高校野球特待生問題。「そもそも学校はスポーツをやる場所ではない」「プロもどきの高校野球でなく何十年計画かでクラブ・スポーツに移行すべし」と話す。
5月2日(水)文化放送とRKB毎日に電話出演する傍ら『朝ズバッ!』をチェック。「そもそも学校はスポーツをやる場所ではない」のコメントはカット。やっぱり…。ラジオでは喋っているし原稿にも書いてるけどテレビはこんなモン?
5月2日(水)つづき フジテレビ『スーパー・ニュース』のVTR取材。テーマはやはり高校野球特待生問題。昨日TBSに喋ったのと同じことを話す。トイレ掃除を終えて5時すぎテレビを見るとTBSよりさらにひどい切り方。20分以上も取材を受けて一所懸命話してカメラマンにも音声さんにも「感激しました」といわれた話の内容が使われたのは「誰でも知っていることを何をいまさら…」という一言のみ。うわっはっはっは。もはや嗤うほかない。そうか。高校スポーツという「優良コンテンツ」で金儲けをしたいテレビ局は俺の話を使えへんのやな。それに俺の話し方も悪かったんや。テレビのニュースというのは目先の出来事を騒がんと(面白がらんと)あかんのや。せやのに俺の話は本質論やもんな。20年かかってでもクラブスポーツへの移行を…なんて話はお呼びでないのやろ。もう勝手にせい。皆さん。5月4日付毎日新聞朝刊をお読みください。テレビでカットされたことを書きましたから。
(引用の際、元の文章を一部省略しています)

タマキのナンヤラカンヤラ 玉木正之公式WEBサイト『カメラータ・ディ・タマキ』

「誰でも知っていることを何をいまさら」! いやはや。テレビでこの問題を扱うのはどの局でも無理あるか。
玉木氏の持論は同サイトの4月下旬あたりの記述でも読むことができる。5月4日の毎日新聞は、毎日を取っている親戚に読ませてもらおう。テレビでは発言をズタズタにカットされても文句は言えないが、新聞の署名原稿に勝手に鋏入れたら大事だろうからね。毎日新聞も春の選抜高校野球を主催している当事者だが…。

追記 まだまだ玉木氏は言い足りないようだ

5月2日(水)つづき 高校野球特待生問題がどんなふうに報じられてるか知りたくてニュースを次々と見る。なるほど。テレビで使われるコメントというのは次のようなものなのだ。1)「学生野球憲章がはたして時代に合ってるかどうか原点に返って考え直してほしい」といった具合にワケのわからん内容をさもワケがわかったような惹句でくるむ。2)「高校野球に力を入れる高校が減ることが心配だ」といった具合に教育機関でスポーツを行う矛盾に目をつむって(気づかずに?)高校野球を無条件に肯定する。3)「高野連の責任は逃れられませんよね」といった具合に誰もが疑問に思っていることの表面だけをなぞる。あぁアホクサ。