雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

北京ではお月見の時期に道路が大渋滞するそうだ

仲秋の名月は過ぎたけれども、渋滞するのはなぜか。

  • 中秋節」は家族揃って無病息災を祈る、欧州でのクリスマス、日本の大晦日のような日
  • 社会主義体制下の中国でこの日を祝うことはあまりなかったが、90年代になって台湾や香港から現代文化とともに伝統習慣も(再び)持ち込まれた
  • そうなると現代中国のパワーはすさまじい
  • 中秋節」にはお月見団子にあたる「月餅」がやりとりされる(お中元みたいなもの)
  • 節句の挨拶である月餅のやり取りが、メンツを重んじる商業習慣と化した
  • 当初は配送業者に任せていたが、自分の手で月餅を送り届ける人が増えてきた
  • そうなるとみんなが「自分で送り届けないとメンツが立たない」と考え出す
  • かくして北京の路上は、メンツと月餅を載せて走り回るにわかドライバーが激増
  • 大渋滞

これはすごい。大阪の五十日渋滞を100倍ひどくしたようなものかな。
(via JMM『大陸の風−現地メディアに見る中国社会』 107回「管理社会の懲りないやつら」より)


なおこの月餅、商業習慣と化した現代のそれは「お月見団子」から超絶的に進化を遂げ、一部で高級化したものは一箱で乗用車並みの値段がするそうだ。…どうにも想像がつかない。
→3年前の同コラム 「月餅経済」。ああ中国って。