雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

ごほうび目当てでもいいよ

同居人の知人が開いたピアノリサイタルに、子供と一緒に行く。「未就学児はご遠慮願います」だったけれど、特別にお願いして入れてもらった。
曲目は、モーツァルトのソナタ11番(トルコ行進曲)、バッハのシャコンヌブゾーニ編)、休憩を挟んでドビュッシーとリスト。幼稚園児向けではない。
子供受けする曲はというと、事前の調査によればトルコ行進曲>>>ドビュッシー>>>>>>>>>>バッハ>リストの順で、トルコ行進曲なんか前日にCDで聴かせてやったらノリノリで踊っていたのだが(コンサート会場で踊られても困るのだが)、行きの道路が事故で渋滞していて会場到着が遅れ、1曲目のモーツァルトに間に合わず(泣)。ホールに入って最初の曲がシャコンヌという、ちょっときつい展開になった。オーケストラならいろんな人がいろんなことをやっていて見てても面白いだろうけど、ソロピアノというのは絵柄的にちょっと単調、そんで曲の難しさもあいまって子供はだいぶストレスを貯めてしまったようだ。
休憩中にホールの中庭を走り回ってストレス解消、いざ後半戦へ。「ちゃんといい子で聴いとけるか?」「…うん」「途中で出てもいいよ?」「…うん」「ちゃんとおとなしくしとったら、終わってからいいことがあるかもよ」「うん」ドビュッシーが終わって「どうする、出る?」「いや、ここにおる」「大丈夫?」「だっていいことがあるんでしょ」そっちかいな。リストの曲中は遂に爆睡状態であったが、騒がずに最後まで中にいた。
リサイタルが終わって子供は「いいこと」であるアップルジュースをゲット。大満足で飲んでいる。感想を聞いてみた「なあ、今日のこれ面白かった?」「…パパは?」「え? ああ、きれい曲だし弾いてるお姉さんはかわいいし、上手だし、面白かったなあ」「じゃあ僕も面白かった!」…あまり面白くなかったようだ。がまん大会みたいで、すまぬ。
まあこれで、静粛を要求されるようなコンサートでもなんとか耐えられそうだというのがわかった。でも次はもうちょっとにぎやかなところへ行こうな。