雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

強いところでやらないと駄目だ。ヴィッセル神戸

ヴィッセル神戸の地元なので、年に何回かホームゲームの無料招待券を子供の小学校経由でもらう。普段は阪神タイガースファンだけれども、その時だけはにわかヴィッセルサポーターになって応援に行く。今年は7月7日、J2の愛媛FC戦だった。
今季はその無料招待デー以外にも一試合、チケットを買って行った。5月6日のガンバ大阪戦。都合2試合だけなのだけれども、この2試合の内容が実に対照的だったので印象に残った。
まずはガンバ戦。去年J1から揃って陥落したチーム同士の首位攻防戦。おまけにあちらは遠藤・今野をはじめ代表選手だらけで、J2にいること自体がおかしなチームだ。ご近所なのでゴール裏のサポーターもヴィッセルを圧するほどに大勢で、キックオフ前からテンションが高まる。試合も序盤から全力でぶつかり合う好勝負。一進一退の攻防はしかし、ヴィッセルが後半に2点を挙げ快勝。最後まで両チームともどん欲に得点を狙いに行き、応援していても息の抜けないゲームだった。

ヴィッセル神戸 試合/練習 : J2第13節 vsガンバ大阪 試合情報


そして7月の愛媛FC戦。5月のガンバ戦で素晴らしいプレーをしたヴィッセルをもう一度体験しようと、意気揚々と出かけた(今回は無料だけど笑)。しかし。

ヴィッセル神戸 試合/練習 : J2第23節 vs愛媛FC 試合情報



得点だけを見るとガンバ戦と変わらない。しかしゲーム内容は寒かった。
私はサッカーを見る目は素人だけど、その素人目にも両チームの実力差は明らかだった。神戸は簡単にボールが回る。一対一でも競り勝つ。愛媛のボールはすぐ奪われる。するとどうなるか。プレーが間延びする。最終ラインと前線の間が開く。できたスペースを消そうとしない。そこに相手がロングボールを蹴ってきてやばい!…という場面が何回かあった。最後はDFも引いて逃げ切りに入る…あ、これは作戦だろうからいいと思うが。

で思ったのは、実力差があるチームとやるときに「相手なりのプレー」になってしまうのはこれはもう仕方ない。(愛媛の方には大変申し訳ないのだが)「弱い相手とやっていてもアカン」ということだ。これ、もしも今年一年で再昇格できなかったとしたら、ずるずるとJ2の常連に落ち着いてしまいかねなかったと思う。「強い相手とやり続ける」のは決定的に大事だ。試合を見る身からしても。

J1に戻る来年は対戦チームのレベルがぐっと上がるので、当たり前だが勝つのは大変になるだろう。でも、そこで揉まれないといいチームはできない。5万人の赤いサポーターに取り囲まれるプレッシャーの中で試合をする経験が選手を成長させ、チームを強くするんだと思う。
そんなわけで、来季観に行くときには「いい試合」を期待してますよ。勝てばなおよし。J1に残留できればさらによし。優勝争いできれば、まあ、できればだけど、さらにさらによし。がんばれ。ついでに阪神も来年がんばれ。