雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

「スシポリス」の誤解

スシポリス制度であるが、すいませんちょっと誤解があった。

制度の目標として第一に考えているのは「正しい日本食の基準作り」などではなく、「日本産農作物の輸出」

なんだそうである。今日配信されてきたJMMで、テレビ朝日の農政担当記者・冨坂氏がそのことについて投稿している。
面白いので引用。(この記事の引用部はすべて「[JMM407Ex4] 読者投稿編:407Exに関する若干の訂正と感想」より)

簡単に言うと「日本産の原料」を使ってくれたレストランに日本政府がお墨付きを与えることで、日本の食材の輸出を図ろうというものなのです

ちなみに松岡大臣の口癖は「日本の野菜はYAWARAちゃんだ。いつでも金メダルが取れる」というもので、農政記者の間では流行語のようにもなっております

いずれにせよ、その辺の意図がしっかり伝わっておらず、日本国内でも、自民党の舛添議員などが、「農水省がわざわざ日本文化を押し付ける必要は無い」などと、反対の声を強めていました。2億7600万円の予算も、大臣の復活折衝でやっと認められ、その際に、制度についての誤解を解くということで「海外日本食レストラン認証制度」という言葉をなくし、「海外日本食優良店調査・支援事業」という名前に変更しております

私個人としては、食文化を認証するなどというのは、国がやる仕事でもないし、できることでもないと思っております。輸出促進のためならば、きちんとその政策目標を明確にし、日本の農作物の良さを効率的にアピールしていくことが、何より大切だとは思っております

ああなるほど。そういう意図だったのね。それでも、役に立つのかどうかは微妙な気がする。これを読んでもなお、観光キャンペーンのほうがいいんじゃないかと。
それに、ネットで見る限り誤解している人が肯定派否定派問わず大勢いるので(私を含む)、ちゃんと「意図が伝わっていない」のは大いに問題かと思う。