雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

春暁/白樺

1990年湾岸戦争の発端は、いま日本と中国でガス田開発を巡って揉めているのと同じ理由だったりする。あの時*1は、クウェートとイラクの国境付近にある油田をクウェートが開発し、イラクは「クウェートがイラク領内の石油を吸い上げている」と非難*2した。その抗議をクウェートが無視したことから、怒った(怒って見せた?)イラクがクウェートに侵攻して今に続く戦争が始まったのだった*3。そしてこの「クウェートが盗掘」との非難は、湾岸戦争終了後もしばしばイラクが主張していた。それが正当な主張だったのか、またクウェートの態度がわざと(挑発)だったのかまでは知らない。が資源の盗掘が戦争の口実となった。

同じ構図は東ティモールにもある。東ティモールとオーストラリアに隣接する海上にやはりガス田があり、オーストラリアがプラントを造って採掘している。東ティモール側は「我が国の資源の盗掘だ」と抗議しているが、悲しいかな国力に違いがありすぎるためまともに取り合ってもらえていないし戦争にもならない。

だからどうというものでもないが、まあそういうことである。

*1:Wikipedia - 湾岸戦争 - 湾岸危機・開戦までの経緯

*2:クウェートは盗掘疑惑について事実無根のイチャモンであるとしている

*3:もちろん理由はこれだけではなく、さまざまな原因がからまっているが