政権交代の効用のひとつ
9/4日刊ゲンダイ
国会の質問王として鳴らした前社民党代議士の保坂展人氏はこう言う。
「民主、社民、国民新党の連立政権の課題の一つは、なぜ、族議員というものが力を持っていたのかを解明することです。この答えを出すのは簡単で、役所にすべての資料を出させればいいのです。空港でも道路でも契約書を丹念にめくっていけば、調査費やコンサルタント費という項目が出てくる。中身を調べ、受注企業と政治家の関係を洗っていくだけで、いろいろなものが見えてくる。野党時代はいくら質問しても役所にはぐらかされた。与党になれば、何でもできる。こうして、この国を何十年も支配してきた自民党と霞が関のDNA配列を解明する。そのことも新政権の重要な仕事なのです」
政権が代わるということは、こういった構造にメスが入ることでもある。で、政権交代が普通になると、与党時代にしていた変なことは下野した時にみんな暴かれてしまうから、やばいことはできなくなる。これも効用の一つなのかも知れない。
保坂さんは残念ながら落選してしまったけれども、党のスタッフとしてこれからもガンガン仕事をやってほしいと思う。こういうのは得意分野だろうから、期待してますよん。