雷電のチチ日記

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神戸新聞のドラマ

阪神大震災のときは結婚して独立する前だったので親の家に住んでいた。神戸の都心部ほどの被害はなかったものの、それでも地震当日から停電・断水が起き、電車は止まり、ライフラインが寸断された。家の屋根瓦も盛大に落ちた。
うちでは朝日新聞と神戸新聞を取っていた。当日の朝刊は地震発生前に配達されていた。電気が回復してつくようになったテレビで見る神戸の街は壊滅状態。大阪で印刷する朝日は運べないだろうし、なにより神戸新聞は本社ビルがペシャンコになっていたので当分新聞は来ないだろうと思っていた。ところがその日の夜に、夕刊が両紙とも配達されてきた。どこをどう運んできたのか朝日新聞、神戸新聞にいたっては社屋が壊滅しているのにどうやったのか…、と思えば、発行所の欄には「京都新聞社」の文字。災害時の互助協定を結んでいて、京都で製作して運んできたらしい。神戸新聞は確か2ページか4ページしかなくて号外のような紙面だったが、それでも読者に届けるというところに新聞屋の執念というものを感じた。
そんな震災直下の神戸新聞記者を主人公にしたドラマが制作されるという。主役は嵐の櫻井くん。記者もいいけど、新聞を刷った人、運んだ人、届けた人にもスポットを当ててほしいなと思ったのであった。
お知らせ 櫻井翔さん,神戸新聞カメラマンに!
震災から15年 「神戸新聞の100日」ドラマ化