地方議会の懲罰にありがちなこと
あくまで一般論としてですが。ちょっと田舎の地方都市市議会で起きがちな事態
- スタート: 「市民派候補です!」を標榜して上位当選
- 「議員活動はガラス張り、すべて公開します!」という公約通りの活動を始める。
- 昔からの議員さんは「厄介なのが来た」と迷惑顔
- いろんなところに首を突っ込むうち、議会や市政に根拠のよくわからない「慣習」や、「お手盛り」経費、「裏取引」があることを見つけ、駅前演説で報告
- 昔からの議員さんがあわてだす
- 議員の活動に難癖をつけ始める。言動や行動が「議場内秩序を乱す」等で懲戒決議(例:不規則発言、ノーネクタイ・ジーンズ姿で議場に入る)
- 納得のいかない議員が処分に抵抗
- ますます議場の秩序を乱したと重ねて懲戒決議
- 到底納得のいかない議員が対抗措置を取る(議会のお歴々は狸ばかり、みたいな中傷まがいのビラを配る等、微妙な戦術も)
- 議会への侮辱だとさらに重い懲戒。あることないこと付け加わることも(過激派と繋がってる! とか)
- 泥仕合に市民は「あの人たち何やってんの?」
- 次の選挙でまた上位当選
- スタートに戻る。
このサイクルはどちらかが折れるまで続く。
…という例が結構あるので、うかつに懲戒する側の言い分だけを聞いて「はいそうですか、これはひどい」とは言えなかったりする。
もちろんこれは
最近話題の庭山由紀桐生市議のニュースを聞いて感じたことである。私は当該市議の言動を全く支持しないが、それを理由に除名処分と言うのはどうかと思った。そしたら懲戒する市議側から「いや理由はあの言動だけじゃない、ほかにもいろいろひどいのだ」と懲戒決議の全文というのが公開された。主な理由は「ほかにも」の部分だそうである。それを読んでみたが、上のような揉め事サイクルではないという確証(=当該市議だけが一方的に悪い)はどうしても得られない。遠くの市の話なのでよくわからない。当該市議の反論、あるいはこのケンカを見ている桐生市民目線からの意見も知りたいところである。