雷電のチチ日記

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やっぱり1次ソースは読みにくいのですが

以前「高校入試の英語問題にひめゆり部隊の話が使われてその内容が云々」という話題の時に、よく「報道記事を鵜呑みにしちゃいかん。一次情報に当たれ」という意見を読みました。その通りだと思いました。

で、今度の選挙で新党代表として登場した田中康夫ですが、長野県は彼の県庁での知事定例会見の模様を映像と音声と議事録で公開してます。おおっこれこそ一次情報ではないか。読まねば。


というわけで8月23日の会見の模様を読もうとしました。
県ホームページの「LG.JPドメイン」名へ完全移行のお知らせ(目次)
県ホームページの「LG.JPドメイン」名へ完全移行のお知らせ
…恐ろしく読みにくい…。音声ファイルもありますが、「収録時間82分」というのを聴くのは辛そうです。
会見を文字に起こした人には乙と言いたいですが*1、そしていろいろ興味深いことや気になることも言ってそうなのですが、これ読まないといけないですか。


ネットのおかげで一次情報は以前よりも入手しやすくなっています。しかしたとえば
役所の発表文には独特の言い回しがあってそれに慣れていないと真意が分からなかったり、*2
学術論文はその専門知識を持った人に向けて書かれており、やはり専門知識を共有していないと分からなかったり、
企業のプレスリリースなどは大抵は自分たちに都合のいいことしか書かれてなかったり、
あるいはこの知事会見のような話し言葉が素で転がっていたりと、読みにくいことこの上ありません。
それをきちんと読み解ける人の数はネットがあってもなくてもあまり変わっていません。日本語でもこうなんだから、これが外国語(英語フランス語アラビア語中国語チェチェン語etc...)となるとさらに大変です。


それを普通のヒトでも分かるような言葉にして再発信するのもメディアのひとつの役割かと思います。しかしそれが正しいのかどうか疑わしいとき、どうするか。「一次情報」を見ても理解できない。じゃあ「信頼できる解説者」の言説を信じるか。でもその人がポジショントークじゃなくて「信頼に足る」ことを言ってるかをどうやって調べるのか。やっぱり自分の手で「一次情報」を…。となると、もはやどうしてよいものか。


と呻りながら、それでも会見議事録を読み出すのでした。とりあえず「我々は逆境ファイブ」*3と6回言っているのだけはわかった。*4

*1:というか、これまでの会見録すべて公開していることは素晴らしいと思いますが

*2:その最たるものが法律の条文でしょう

*3:逆境ナイン」にかけてるのだそうです

*4:そして今は「逆境シックス」に増えた