雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

原稿用紙

一太郎特別版だそうな。

ジャスト、文芸活動ユーザー向けの「一太郎 文藝」発売 - ITmedia PC USER

/.あたりの議論では評判がいまいちのようですが、これは私の母(最近還暦を迎えました)のような人間向けでしょうか(ソフトの仕様は全然オーバースペックですが)。
昔から新聞や雑誌に投稿するのが好きな人で(「社会に物申す!」タイプじゃなくて身辺雑記エッセイ風の文章。新聞の投書欄で言うと、「小泉政権私はこう考える」という勇ましい意見の左下あたりに枠囲みで「庭のマンリョウの実が色づいています」みたいなほのぼの系がよくありますが、あの枠狙いですね)、掲載回数も多い。そんな母が数年前に「原稿料で買った」*1とノートPCを導入し、今はそれで書いている。
ソフトはWordを使っているが、「原稿用紙でないと書く気にならない」と言って、常に縦書き原稿用紙モードで使っている*2。横から見ていると入力しづらいのではないかと思うのだが、本人は全然気にしていない。最近では一本指打法からも脱却したようで入力速度も快調なようです。時々「印刷できない!」と夜中に電話が掛かってくる(大概はインク切れが原因)。あと「突然止まった!」とか。止まったと言われても。「ちょっとここのメニューのこれが」って、うちはマックしかないのだけどそんなことお構いなし。

昔、父の持っていたワープロ専用機を使ってみたときもあったけれども、「縦書きの雰囲気が出ない」から続かなかったようだ。Wordの縦書き機能がそんなに優れているとも思えないんですが…。

こういう「原稿用紙に書くように使いたい」というWYSIWIGな需要は、アマチュアにも割とあるんじゃないかと、母を見てると感じたりします。書くのが原稿用紙5枚程度の短い文章であったとしても、気分の問題は重要かと思う。


でもこの「一太郎 文藝」を買うことはないだろうな。母のPCはOSがMeたんだから。そうか、だからよく止まるのか。

*1:この人は何を買うときも「原稿料で買った」と言っているのですが

*2:モードというか、そういうテンプレートがあるんですか、自分で使ってないからよく知らないのですが。