雷電のチチ日記

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つくる会教科書の採択率がどうこう

前回(4年前)に引き続き、「つくる会」製歴史教科書の採択率が散々だそうである。
ここでは教科書の内容には触れない。


教科書という商品は売れるのは生徒の人数だけという特性があり、生徒数が減少する中、マーケットは年々縮小している。彼らの企ては、そういう守りの市場で実績のない出版社が新規参入することの困難さを示しただけの話だと思う。プロ野球に新規参入した楽天イーグルスが最下位に沈んでいるようなものだ。
そうではなく、ソフトバンクホークスのようにどこぞの大手教科書会社を買収でもすればよかったのだ。その出版社から教科書を出したら採択率はグーンとアップだ(繰り返すが内容とは関係ないよ)。あるいは「東京書籍新社」みたいなまぎらわしい出版社名を名乗って、勘違い採用を狙うとかね。


しかし、前回の採択で惨敗だったにも関わらず、彼らは懲りずにまた新規参入という同じ手で攻めた*1。何というか、過去を反省するとか、歴史から学ぶとかがお嫌いなのかもしれないが、そういう態度が少しは必要なのではないか。「内容は高い評価を受けたのに、不当な圧力や妨害のせいで低い採択率に留まった」なんて分析をしているようではなあ。採択率が悪い理由はそれじゃないだろう。で、今回もまた似たようなことを言っている。それどころか今度は地理の教科書まで作るらしい。いい加減気づけよって。
ここはライブドアフェニックスのように「新規参入」はなかったことにして次のネタを探すのがいいんじゃないの。女帝問題とかタイムリーでいいんじゃないかな、知らんけど。高まった知名度を生かして選挙に出馬するとか(でも得票率は1%以下かも…)。


ところで「不当な圧力や妨害が」という、かつては左翼の常套句だった言葉をいま彼らが口にするのは、なかなか興味深いなと思う。

*1:応援団は増やしていたようだけど