雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

四季のお稽古

劇団四季「夢から醒めた夢」
JRの車内で、5月からはじまる京都公演の吊り広告を見かけた。


この公演ではないが、以前「夢から醒めた夢」のゲネプロを見ないかと誘われて、結構いい場所で観せてもらったことがある。自分たちが座った席の少し後ろ、中央の通路にディレクターチェアが置かれており、演出の浅利慶太が座っていた。「うわこんな近くに浅利慶太がいるよ!」と部外者の私たちは喜んでいた。
通し稽古が始まる。「夢から醒めた夢」は子供でも楽しめる分かりやすい筋立てで、劇団四季ではもう何度も上演している定番ミュージカルだ。大人の私たちもほどなく稽古の舞台に引き込まれていく。でも浅利さんはどうやら出来に不満のようで、進行中も「チッ」と舌打ち「クソッ」と怒鳴り、時には床を蹴飛ばすわ持っていた台本を叩き付けるわと大変である(怖いので振り向けなかったが)。
そして本編が終わった。私たちはすっかり感動して拍手。音楽が止まった途端、しかし浅利さんはマイクを持って「はい休憩のあとダメ出しします」と言って引っ込んでしまった。
あれでまだまだ駄目なのか。どの公演でもゲネプロでは浅利さんあんな調子なんだろうか。夢を届けるのは大変だと思った。残念ながら本公演は観られなかったけど、きっとあの通し稽古よりもっと高い完成度のものになってたんだろう。