雷電のチチ日記

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風雪に耐えうる言葉か

「ニート・イケメン・うざい」 広辞苑 10年ぶり改訂 (asahi.com)
広辞苑第六版 新収項目10,000より
下の、岩波のサイトに新収の項目が載っています。「イケメン」でなくて「いけ面」(←もうキーワードになってる!仕事早)という表記になってるへんが広辞苑ですね。あと「六甲颪(おろし)」が「自然・人間」の項目にあるのが気になりますが、これは自然現象としての六甲颪なんでしょうか?
「萌え」は収録が見送られたそうです。また10年後かも知れない第七版の出る頃まで「萌え」が使われているかどうか、が勝負でしょうか。私は広辞苑より大辞林派ですが、いま手元の大辞林引いてみると「ナウい」なんて項目があったりします。まー、死語となってしまった未来に誰かが1980年代の雑誌を読み返していて「『ナウい』って何だ?」と辞書を引いてみる、という用途はあるかも知れません。何十年か後の人が、2000年代の文献に出てくる「萌え」とはどういう意味だと悩んだ時に対応できる辞書であってほしいですな。ちなみに1995年に編集された「大辞林第二版」では、「萌え」は「芽が出る」という意味しか載っていません。*1
新収項目を見ても、知らない言葉がちらほら。「ワインバーグ−サラム理論」とか「言語論的転回」とか、学術系の言葉はさっぱりだな。

*1:2006年改訂の第三版には載っているらしい。私は持ってないので未確認