どくとるマンボウ途中下車
私と北杜夫との最初の出会いは、親の本棚で「どくとるマンボウ途中下車」のハードカバー本(中央公論社)を見つけたのがはじまりである(シリーズのうち、なぜかこの巻だけがあった)。その後、小学生だった私の本棚に、北杜夫と星新一と畑正憲の文庫本がどんどん増えていった。
北杜夫のエッセイでなぜか憶えているのが、最初の本「どくとるマンボウ航海記」を出した時の中央公論社の編集者*1が完璧主義者で、「章の終わりは頁の最後の行で終わる」等文字数を徹底的に直されたのに後で「あの時は字数を数え間違えてた」と言われた話。のちに図書館で「航海記」を確認したら、本当にそうなってた。*2
どれで読んだんだっけなあ。「途中下車」だったかなあ。それとも別のエッセイ集かなあ。
と、しみじみしていたら、この「途中下車」は現在新品で買えないそうな(単行本は勿論、文庫本も!)なにが出版大国日本だ。悲しい。
- 作者: 北杜夫
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1995/01
- メディア: 文庫
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