雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

「絵を教える」とはこうやるのか

子供が、友達への対抗心からか「絵を習う!」と言い出したので、近所の教室に体験入学させてもらう。なお6歳になったばかりの彼の絵の腕は、親の欲目で見てもロクなもんではない。そういう子にはどういう教え方をしてくれるのか、ちょっと興味もあった。
まず、すごい緊張している子供に大きな四つ切画用紙と赤青黄の3色のクレヨンを渡し、「じゃあこの紙に、赤と青と黄色のマルを10こずつ描いてみよう」。と言われて子供が描いたのが下の絵。

まあ「ロクなもんではない」というのがわかるでしょう。先生は「はいよくできました。でも、白いところがまだまだたくさんあるね。もうちょっと大きなマルで描いてみようか。もう一度」と紙をもう一枚渡す。
そして次に描いたのがこれ。

先生「うん、前のより良くなったね。でも描いたのをよく見てごらん、マルがみーんなおんなじ大きさでしょう。あと、同じ色のマルがずーっと並んでるよね。なんだか、つまんなくない? もう一枚描いてみようか。今度はいろんな大きさで、色も混ぜてみたら面白いんじゃないかな」
そして、3枚目。

ほほー。いわゆる「画面いっぱいのリズムのある絵」ぽくなっている。子供の方はと言えば、「ほんとに10個かけてるかどうか」途中で不安になって、いっしょうけんめいマルの数を数えていて最後はマルの形も適当になっちゃったようだけど。先生が二言三言アドバイスしただけで、へたくそ野郎がこうなるのかとちょっと驚いた。やはり、プロの先生というのは違うね。


教室では同い年の女の子が隣になっていた。その子はちょっと前から通っていていろいろ違う課題をやってたけど、「じゃあね、この空いてるところにお友達の顔をいくつか描いてみよう」と、黒のサインペンをいっぺんに半ダースほど渡されていた。もちろんその子一人で描くのだからペンは一本あれば十分なのだけど、「たくさん描いてみよう」とペンをどっさり渡されたら、子供もやる気になるんだろう。ペンを持ち替え持ち替え、いろんな表情の顔を描いていた。なるほどなあ。絵っていうのはこういう風に教えるんだな。感心した。