雷電のチチ日記

二千円札を最後に見かけたのはいつだったろう./最近はTwitterでつぶやいてることが多いかも/はてなダイアリーから移ってきました since 2005

ドライブレコーダー装着とふるさと納税

クルマにドライブレコーダーをつけることにした。
きっかけは子供の部活である。遠くで試合がある時、ちゃんとした大会なら学校からバスに乗っていくが相手の学校に出かけての練習試合など非公式の試合なら部員の親がクルマを出し、分乗して行く。うちの子も上級生になり、親の我々にクルマ出しが回ってくるようになった。よその子を乗せるとなると責任もかかってくる。幸いなことに今まで交通事故の経験はないが、万が一事故を起こすと大変なのでドラレコでもつけようかと、そういう流れである。

何がいいのかの知識もほぼない状態で調べだしたが、どうも例の「ふるさと納税」の景品(とは言わないのか、「返礼品」か)にドラレコがあるのを知る。

【AJ-02】JVCケンウッド ドライブレコーダーDRV320 | 長野県伊那市 | ふるさと納税ランキングふるなび
製品はこれ↓
www.kenwood.com

3万円寄付したら送ってくるというので、そんなのアリかよと思いつつ振り込んでみたら本当に送ってきた。うーむむむ。以前「こんな制度おかしいぜ」と言った手前、非常に忸怩たるものがある。これ税金だからな。

ちょうど1年前のエントリ
ふるさと納税の謎収支 - 雷電のチチ日記

で書いた収支表(おカネの流れ)を改訂してみる。ドラレコの値段が分からないけれども、カカクコムを見ると当該機種の現在の値段が1万5千円前後。市に納入する時はもう少し安いんじゃないのと見込んでエイヤで1万円にした。もちろん税額も含めて概算である。
なお前のエントリでは「税金が減ってしまう自治体へ国から補填される地方交付税」を見込んでいなかったのでそれを付け加えている。

主体 寄付額 所得税 住民税 地方交付税 お礼 トータル
わたし -30,000 +6,000 +22,000 -- 現物 -2,000と現物
-- -6,000 -- -16,500 -- -22,500
A市 -- -- -22,000 +16,500 -- -5,500
B市 +30,000 -- -- -- -10,000 +20,000
B市の業者 -- -- -- -- +10,000 +10,000

「A市」が自分の住む市*1、「B市」が今回で言えば伊那市である。私の寄付した額が、B市と業者で山分けされている計算だ。うーん、本当にいいのだろうか? これ税金ですよ(2度目)。地元の業者が潤えばそれでよしって計算ですかね。しかも、元はどこの税金かというと自分が住んでる自治体(A市)のですよ。A市に入るはずだった税金が、A市の事業には使われずにドラレコに化ける*2。もっともA市にしたって減った分はある程度国から補填される。ということは原資は国税だ。見れば見るほど複雑な気分になりますね。やっぱり不健全じゃないのだろうか。

考えてみればクルマ関係で、税金で何かを貰ったのは2度目だ。前のクルマにつけた「ETC車載器」もそうだった。
gyogyo6.hatenablog.com
制度を利用して税金をパクパクいただいている業者があるということは覚えておいた方が良いと思った。

それでドラレコの方ですが、フロントガラスへの接着から配線の取り回し(といってもピラーの覆いをガリッと外して線を通しただけの簡単作業)など行い設置完了。これでもうどこを運転したか家族にはお互いバレバレ(ドラレコにはGPSが搭載されており、どこを走ったかの記録もされる)である。むう。
つけて約1カ月になるが、映像を見返しても前方の風景が延々映っているだけでスピード感もあまりなく特に面白みなし。まあこれの映像が役目を果たすのは交通事故やら車上荒らし被害の時であり、ふだんは空気のような存在であることが平穏の印と思っておこう。
f:id:gyogyo6:20170128151820j:plain
f:id:gyogyo6:20170128151849j:plain
ミラーの向こうにつけているので室内からはほとんど見えない場所である。

追記(2017年5月)

伊那市は電化製品を返礼品としない、と方針変更した。受付は2017年5月末まで。
全ての電化製品の取り扱いを終了します(平成29年5月31日受付締め切り):伊那市公式ホームページ
その背景に総務省の通知がある。
www.asahi.com

まあ、そういうことである。残当

*1:本当は住民税は県と市に対して払っているので税金が減るのは「A市」と「a県」の2自治体になるが、計算が面倒なのと本質は変わらないので市の税収だけが減ることにしている

*2:その原因を作ったのは自分だが