雷電のチチ日記

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正しい播州弁?

私はいわゆる「播州弁」地域で生まれ育ったので、「キタナイ・コワイ」と評判の播州弁はずっと聞いていたし自分もたぶんそれで喋っている。同居人は中学の時に北摂から播州に引っ越してきて、言葉が恐いのにびびっていたらしい。特に「ごうわく(業湧く、腹が立つ)」を聞いて震えていたんだとか。

ネットで見かける「播州弁講座」つうのは結構いい加減なものが多い。恐らく中高生あたりが作っていそうなサイトで、方言じゃないただの仲間内での符丁言葉やら、それ播州じゃなくて普通に大阪弁やろみたいなものまでごっちゃにして「播州弁でござい」とひとくくりにしていたり。大阪のテレビ局からしょっちゅう関西言葉(播州弁じゃなく)が流れてくることも影響しているのかも知れない。昔は演芸番組以外のテレビで関西弁を聞く機会はあんまりなかった気がするけどな。今じゃ局アナまで関西弁で喋ってることあるし。

もちろん言葉なんて時代とともに変わるものなので、播州弁に関西弁が入り込んで均質化していったとしてもそれは仕方がないことだろうと思う。でも自分が普段話している言葉をちょこちょこと集めて「これが播州弁です」とサイト公開するのはちょっと安直だというか、もうちょっと研究したり考えたりしてほしいものである。たとえばこのサイトくらいに。

播州弁ってなんどい(神戸新聞)

これも結構「非播州弁」が混じっているような気がするが、いろんなエピソードとともに言葉が紹介されているのが面白い。気に入っているのはこれ↓

母の実家がある網干に疎開していた小学生時代。祖父の言葉に「かまへん」と返事したら「汚い言葉を使うな」ととがめられました。「じゃあ、どういいえばいいの?」と尋ねたら、「だんない、といわんかい」とたしなめられ、「その方が変だな」と思いました

「疎開」なんていうからだいぶ昔の話だが。ああでも情景が目に浮かぶ。私の大叔父がちょうどこんな感じの人だった。


なんでこんなことを書いているのかと言えば あやや 4代目スケバン刑事襲名 (デイリー) なんて記事を読んだから。
松浦亜弥って不穏な雰囲気もりもりなんでこういう役は似合いそうだ。で彼女は播州姫路の出身なんで播州弁の4代目スケバン刑事か! と思ったけどニューヨーク帰りという設定らしいから期待薄なのかね。ほんまごーわく。

先月あややと初対面した深作監督も「『よろしく』って言ったときの目が笑ってなかった。あの目がいいね。凶暴な麻宮サキをやりたい」


播州弁 - Wikipedia